石油業の発達とロックフェラー

(『世界歴史大系 アメリカ史2』から抜粋)

アメリカの石油業界の支配者になったのは、ジョン・D・ロックフェラーだった。

ロックフェラーは南北戦争中に金を儲けて、それを元手に石油業に進出した。

彼は、「石油はこれまでの鯨油に取って代わる」と予測し、先行投資をした。

原油生産は1859年に始まったが、70年にロックフェラーは「スタンダード石油」を設立し、原油の5分の1の精製を行うようになった。

1873年の恐慌のさいに競争者を吸収し、鉄道会社と結託をして勢力を拡大させ、70年代末には精製事業の90%を手中にした。

(2012.12.25.)


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