ニール
この世界は、大災厄の瀬戸際にあります。
人間は、今までだって争ってきました。
ですが、今の分裂と争いが続けば、地球の文明そのものが終末を迎えるのではないかと思うんです。
神
そう、あなたの言う通りだ。
あなたは状況を正しく判断している。
あなた方は、問題の重大さは分かっている。
だが、『問題の性質』を理解していない。
だから、肝心なレベルとは違うレベルで、解決策を模索し続けている。
ニール
「肝心なレベル」とは何ですか?
神
『信念のレベル』だ。
現在の世界が直面しているのは、『霊的な問題』なのだ。
あなた方は、現在の世界の問題を、政治問題や経済問題や軍事問題として解決しようと考えている。
だが、そんな問題ではないのだ。
ニール
どうすればいいのですか。
神
この本を読み、心に刻みなさい。
ニール
しかし、私たちは今までもたくさんの人から、「この本には、すべての答えが書いてある。だから内容を心に刻みなさい。」と言われてきましたよ。
そして、沢山の本の内容を心に刻んできたのです。
神
あなた方は「心に刻んだ」と信じているが、実は刻んでいない。
聖なる書物の奥にある本当のメッセージに、耳を傾けてはいない。
ニール
そんな事はありません。
私たちは、聖なる書物の教えに従っています。
神
いや、違う。
あなた方は、「聖なる書物はこう言っている」と、自分が思っている(信じている)通りにしているだけだ。
聖なる書物は色々あるが、基本的なメッセージは同じだ。
違うのは『人々の解釈』であり、解釈の違いでいがみ合い、その違いを根拠にして殺戮を正当化している。
あなた方は、「本当の聖書は、自分達が信じている聖書だ」と言う。
さらに、聖書は1つだと言うだけではなく、「この聖書の解釈は1つしかない。自分達の解釈が正しい」と言う。
この傲慢さが、人類の悲劇を引き起こしている。
(『新しき啓示』から抜粋)