ニール
あなたは、「身体や精神を離れて、心の場や魂に入りなさい」と言います。
しかしそれは、昔から宗教が言っている事ではありませんか?
宗教が心の場や魂に導いているのに、どうして世界を癒せないのでしょうか?
神
なぜなら、今までの組織的宗教は、ほとんど『排他的な体験』だからだ。
あなた方は、すべての人を同じ体験に引き入れる方法を、見い出していない。
あなた方は、意見の相違を気にして、自分の心の平安を中断してまで、相手を非難する事に夢中になっている。
そして、意見の相違を巡って、争い殺し合ってきた。
ニール
なぜ、そんな事になるのでしょうか?
神
組織的宗教は、包み込む人と同じくらいの人々を、排除する。
排除した人々に寛容であれば問題はないが、そうではない場合が多い。
組織的宗教は、寛容を実践していない。
ニール
確かに、組織的宗教の多くは、他の宗教や宗派を認めていませんね。
神
今の世界の最大の問題の1つは、『組織的な宗教』だ。
大きい組織の宗教のほとんどは、盲人が盲人を導いている状態だ。
ニール
本当にそうですね。
多くの人が寛容を示そうとしますが、組織的宗教は「そんな事をしてはいけない」と言うんですよ。
多くの宗教が、異なる宗教や宗派と一緒に祈ることを禁じています。
こんな状況では、「神よ、あなたの信者から私を救いたまえ」という皮肉な言葉が現れるのも、当たり前に思えます。
神
一番の問題は、『神についてのあなた方の理解』なのだよ。
あなた方は、自分を理解していないし、神を理解していない。
あなた方の多くは、「神とはあらゆる生命であること」「生命の本質は愛であること」「愛は無条件であること」を理解していない。
組織的宗教の多くは、「私たちの信じているものが、唯一の真の宗教だ」と主張する。
こうした宗教は、分離主義の哲学と、排他的な神学を持っている。
人類が直面している問題の根には、霊的な問題がある。
あなた方の霊的な理解が完全ならば、現在の問題は起きなかった。
組織的宗教は、人々の霊的理解を阻んでいる。
理解の場を与えないし、教義を超えた探究を禁じている。
(『新しき啓示』から抜粋)