ニール
あなたは、「神は何も命令しない。自分で『最善とは何か』を考えなさい」と言います。
でもそのやり方は、「世俗主義」とか「人間至上主義」などと呼んで、危険視する人もいます。
世俗主義については、辞書では「宗教的な配慮の否定」と書いてありますよ。
神
だが、「霊性への配慮の否定」とは書いていないだろう?
ニール
宗教と霊性は、違うのですか?
神
宗教は制度であり、霊性とは体験だ。
宗教は、物事の在り方についての考えを中心にして築かれた、制度だ。
考え方が固まってくると、教義・教理ができて、反論を許さなくなる。
宗教は、「とにかく教えを信じなさい」と要求する。
霊性は、「何かを信じろ」とは言わず、「自分の体験に気づきなさい」と言う。
『他人に言われた事ではなく、自分自身の体験を大事にしなさい』と言うのだ。
(『新しき啓示』から抜粋)