ニール
あなたは、「組織的宗教の誤った考え方が、生命の破壊を生んでいる」と言いますね。
神
あなた方は、自分の信念に深い愛着を抱いているが、特に宗教に関する信念は手放したがらない。
だから宗教の進化は、科学・技術・心理学などに比べて、はるかに遅れている。
あなた方がこれまでに宗教戦争をくり返してきたのは、単純に宗教の多くが未熟だからだ。
宗教は、これまで成長できなかった。
あなた方は、古い宗教に修正を迫るような新しい洞察を、「冒とくだ、異端だ」と言う。
そして、「新しい啓示など不可能だ。言うべき事はすでに言われているし、知るべき事はすでに知られている」という立場を崩さない。
『神と生命/人生について、自分たちには分かっていない部分があり、それを理解すればすべては変わる』
これを認めない限り、あなた方の絶望的な闘いは終わらない。
(これは、『真の平和への5つのステップ』の2番目です)
ニール
『真の平和への5つのステップ』を、実践しなければならないのですね。
神
そうだ。このステップは、不可欠なものだ。
今のままでは、もっと機能する新しい規範を創ることは難しい。
あなた方は皆が、「自分の行動規範こそが、正しい行動規範だ」と信じている。
あなた方を誤らせているのは、この『正しさ(正義)の概念』だ。
かつての地球では、小さなコミュニティばかりで、お互いに接触は少なかった。
あまり円滑でも幸福でもなかったが、種としては生存し易かった。
だが今は、世界全体が1つのコミュニティになり、依存し合っている。
だから、コミュニティの一部が壊れれば、全体が破壊される。
これからも地球上で生存したいと思うなら、『皆が1つであるかの様に行動すること』を学ばなければならない。
あなた方の多くは、「皆が1つになること」を、「自分を脅かすこと」と思っている。
それ故に、分断によって危機に陥っている事実を、無視しようとしている。
ニール
「1つになること」とは、違った考え方ができないという事ですか?
神
もちろん、そうではない。
「1つであること」と「皆が同じであること」とは違う。
あなたの指は、どれも違う。見た目も違うし、働きも違う。
だが、どの指も手の一部だし、両手は1つの身体の一部だ。
あなたの目と鼻は、違う働きを持っている。
それでも1つの顔の一部だ。
ニール
私はさっきから、「ルーテル協会の牧師が、違う教会の人と一緒に祈ったため、ルーテル教会の人達が抗議をした」という新聞記事のことを考えていました。
抗議をした人達は、「そうした行為は、キリストの愛への侮辱になる」と言うのです。
でも私は、神がそんな事を考えるとは、想像もできませんね。
神
だが、その抗議をした人達の行動は、「正しくもなければ、間違ってもいない」という事を、覚えておきなさい。
単純に、『もうそれでは、機能しない』というだけなのだよ。
あなた方がこれからも地球で生き続けたいならば、いま必要なのは『機能的な行動』だ。
(『新しき啓示』から抜粋)