戦争や破壊の根源には、間違った信念と共に、
間違った精神的な仕組みがある

ニール

私たちは、数多くの戦争や破壊をしてきました。

あとどれだけの死と破壊があれば、「もうたくさんだ」と思うのでしょうか?

 神

あなた方はとっくに、「もうたくさんだ」と思っているよ。

ただ、どうやって止めればいいかを、分かっていない。

ニール

止められる方法はあるのでしょうか?

 神

ある。
ここまでの対話で、すでに教えてあげたではないか。

死と破壊を止めるには、『間違った信念』と、間違った信念の周りに築いてきた『間違った精神的な仕組み』を、捨てればいい。

ニール

ここまでに、『間違った信念』については、『神についての5つの誤解』と『生命/人生についての5つの誤解』で、詳しく見てきましたね。

でも、『間違った精神的な仕組み』は、まだ話していません。

 神

そうだね。
では、『間違った精神的な仕組み』について、話していこう。

あなた方の世界は、様々な概念で複雑に織り上げられているが、その概念たちはある精神的な仕組みから生まれている。

その精神的な仕組みは、社会のしきたりを生み出して、あなた方の人生を規制している。

あなた方の多くは、この精神的な仕組みを、いちばん価値のあるものだと考えている。

だが、この仕組みのせいで、平和に仲良く生きる事ができていないのだよ。

ニール

その「精神的な仕組み」とは、例えばどんなものですか?

 神

たくさんあるよ。

「倫理」「正義」「所有」は、代表的なものだ。

(これらについては、後で詳細に解説されます)

「精神的な仕組み」は、どれもが一時的なものだ。

あなた方が信念を変えれば、たちまち消えて無くなる。
なぜなら、信念を基盤にして出来たものだから。

信念が変われば、精神的な仕組みも変わる。

例えば、あなた方はかつては、「世界は平らだ」との信念を持っていた。

やがて「地球は丸い」と理解し、精神的な仕組みは一変した。

例えば、あなた方はかつては、「太陽系(宇宙)は、地球を中心にして回っている」と信じていた。

その信念を基に、神学(精神的な仕組みの1つ)を創り上げた。

「太陽の周りを、地球が回っている」と指摘したコペルニクスは、神学者(聖職者)たちに「神を冒とくしている」と非難された。

コペルニクスを支持したガリレオも、異端のレッテルを貼られた。

カトリック教会がガリレオに赦しを与えたのは、なんと20世紀も後半、300年も経ってからだ。

多くの人は、信じていた事が間違っていたという明白な証拠を突きつけられても、まだその信念にしがみつく。

それ故に、『すべての偉大な教えは、冒とくとして始まる』と言われるのだよ。

(『新しき啓示』から抜粋)


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