ニール
あなたは、「信念が行動を創り出す。だから、信念を変えなければならない。」と言います。
本当に、すべての行動は信念が創り出すのですか?
行動には、「機械的な反応」もあるでしょう?
神
それもまた、「信念に基づいた」反応だよ。
すべての行動は、信念に支えられている。
信念に取り組まなければ、長期的な行動を変化させる事はできない。
ニール
それでは、社会が注目しなければならないのは、「信念」なのですね。
神
正にその通り。
そして、あなた方の社会の大半は、そこに注目してこなかった。
ほとんどの人間は、行動で物事を変えようとする。
そういう人は、「何かをする事で、事態を改善できる」と思う。
だが一部の勢力は、行動ではなく、『信念(思考)の力』を使って物事を変えようとする。
信念(思考)が行動を生み出すことを、知っているからだ。
誰かにある考え方をさせる事ができれば、ある方法で行動させる事もできる。
その逆は、容易ではない。
例えば、殺害を考えてごらん。
誰かに「あいつを殺せ」と言ったって、殺人を犯させる事はできない。
誰かに殺人をさせたかったら、行動の元になる信念を植えつけることだ。
「この殺人は、神が望んでいる」とか「実行すれば天国で報われる」と信じさせれば、強力な動機になり得る。
本当に人を動かす方法を知っている人達は、「これを信じなさい」と呼びかけて、行動を変化させる。
どうかな、飲み込めたかね?
ニール
ええ、分かりました。
神
あなた方は、『信念のレベル』で問題を解決しなくてはならない。
行動ではなく、信念を変える努力をしなさい。
信念を変えられれば、行動は自然に変わってくる。
(『新しき啓示』から抜粋)