所有の基にある原理は、「持続性」だ
所有とはフィクションだ、あなた方は世話係にすぎない

ニール

あなたは、「所有の基にある原理は、持続性だ」と言います。

持続性と所有は、どう関係するのでしょうか?

 神

あなた方は、『持続性』という生命の原理を表現しようとして、「所有」という精神的な仕組みを創った。

あなた方は、「持続させたい」と願うものに、所有権を主張する。

自分の身体、パートナーの身体、子供の身体に、所有権を主張して、「私の身体」「私の妻」「私の子供」と言う。

土地についても同じだ。

あなた方は、太陽の周りを運行し自ら24時間で1回転する惑星を、少なくともその一部を、「自分のものだ」と主張する。

あなた方はこの天体を、生命全体のものだとは思わずに、個人や政府に属するものだと決めた。

地球を分割し、想像上の境界線を引いて、土地だけでなく地中深くの鉱物資源にまで所有権を主張する。

さらには、上空にまで所有権を主張して、「上空飛行権」などと言う。

あなた方は、この「所有権」を深刻に受け止めるから、これをめぐって戦争や殺人が起こる。

ところが実際は、地球の一部を所有する事など出来ない。

あなた方は皆、本当は「世話係」にすぎない。

自分の身体やパートナーの身体、住んでいる土地、その他のものを、上手に世話しようとしているだけだ。

どれも、あなた方の所有物ではなく、一時的に世話を任されたものだ。

あなた方は(生命は)、『持続性という生命の原理』を表現する事を求められているのであって、「これは自分のものだ」と宣言する事は求められていない。

「所有」という考え方は、長い目で見れば機能しない。

何かを所有しても、その所有は永遠ではない。
だから、あなたの所に有っても、本当はあなたの所有物ではない。

「所有」という概念は、フィクションにすぎない。

精神が作り上げた仕組み(概念)であり、一時的なものであり、『究極の現実』とは何の関わりもない。

(私たちの魂は永遠であり、私たちは何度も何度も転生しています。
その転生の旅において、いずれは今回の生涯のものは、自分とは離れるわけです。
だから、どんなものも一時的に世話をしているだけなのです)

所有という考え方は、「幸せになるために必要なものは、充分にはない」という『生命/人生についての第2の誤解』から生まれている。

あなた方は、幸せになるために必要なものは全て充分にあるのに、それを信じない。

そして、「所有という体験をすれば、安定・持続性・幸福を得られる」と想像する。

これが真実でない事は、所有を沢山している人を観察すれば、分かるはずだ。

あなた方は夢にも思った事はないだろうが、「所有」という考え方ほど、人類にとって有害なものはない。

なぜなら、所有の概念により、「権利が発生する」と考えるからだ。

(私たちは、自分に権利があると誤解するから、多くの争いをしてしまうのです)

(『新しき啓示』から抜粋)


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