ニール
あなたは、「まず自分の内側に取り組み、自分の在り方を変えなさい。行動する事の前に、自分の在り方を決断しなさい」と言います。
しかし、行動が在り方に影響する事もあるでしょう?
例えば、静かな音楽を聴けば落ち着いた状態になるし、祈りや瞑想では安らかになれます。
神
その通りだ。
行動をして、ある状態を達成する事は可能だ。
だが、行動によってある状態に達するというのは、とても遠回りなのだ。
しかも、一時的な状態で終わってしまう。
静かな音楽を聴いて、それで何日にもわたって静かな気持ちでいられるかな?
祈りや瞑想をしたら、それでずっと安らかでいられるかな?
あなたの望みの源泉(愛や平和など)を、あなたの外ではなく、あなたの中に置きなさい。
そうすれば、何時でも何処でも、それにアクセスできる。
これが真の力であり、世界を変える力だ。
このレベルの愛(悟り)には、一瞬で到達する事も可能だ。
いつ到達するかは、あなた次第だ。
あなたがどれほど深くそれを望むかにかかっている。
現在のあなた方は、ほとんどが「反応の状態」だ。
だが、これを「創造の状態」にする事ができる。
ニール
どういう事ですか?
神
あなた方は、次の瞬間を迎えようとする時に、前もって「どんな状態でいようか」と決めておく事はめったにしない。
その瞬間の出来事を見て、何が提供されているかを見てから、それに反応して自分の状態が決まる。
これからは、ある瞬間を迎える前に、自分の在り方を決めておけばいい。
「その瞬間がどんなものであっても、安らかでいよう」と決めるのだ。
これが、マスターへの道だ。
瞬間をマスターすることを覚える事が、生きる事をマスターする始まりなのだ。
自分の内なる状態を前もって決めておけば、外の世界はあなたに対する力を失う。
ニール
しかし、世界が破滅しかけている時に、どうすれば平和な在り方でいられるのですか?
神
外の世界がどうなっていようと、あなたは平和でいられる。
しかも、外の世界がする事は、あなたの状態に影響される場合が多いのだよ。
ガラガラヘビに出会ったら、一番いいのは落ち着いて静かに逃げることだ。
あわてて逃げ出すと、危険が増す。
馬に乗る時に一番いけないのは、怖がる事だ。
そうなれば、馬はあなたを振り回す。
『世界がどうであろうと、自分は自分でいる』、と主張しなさい。
そうすれば、あなたが触れる世界はゆっくりと変わるだろう。
しかし、自分が何者であるかを知らなければ、自分を主張する事はできない。
だから、その決断を前もってしなければならない。
(『新しき啓示』から抜粋)