2012年1月の、きくちゆみさん&広瀬隆さんの福島原発事故の講演を聞いて①

2012年1月に、きくちゆみさんと広瀬隆さんの講演を聴きに行きました。

ネットで原発や放射能の情報を集める中で、原発について誰よりも精度の高い情報を提供している広瀬隆さんの話を、生で聴きたくなったからです。

この講演は、大変に勉強になりました。
それまで知らなかった情報を、たくさん得られました。

私のプロフィールのページに書きましたが、この講演が、このウェブサイトを立ち上げる大きなきっかけとなりました。

私にとってとても興味のある内容だったので、2人の話を聴きながらノートにメモを取りました。

それをここに書いて皆さんと情報をシェアし、その後に私の感想を書きます。

○ きくちゆみさんの講演から

プルトニウムは、耳かき一杯で1000万人を殺せる。

原発は、プルトニウムを作ってそこから核兵器を作るために推進された。

そのままだと純度が低いため、六ヶ所村の再生施設で純度を上げる。
核兵器はすでに日本で作れる状態にある。

私は、1988年の命の祭りがきっかけで、原発の事を知った。
広瀬隆さん達を師匠にして、原発を勉強した。

3.11の夜に、全電源喪失のテロップが出た。
これを見て、『90~120分の間電気が無くなるとメルトダウンになる』と知っていたので、メルトダウンになると思った。

4号機は、燃料棒が取り出されてプールに入っている。

『放射能で首都圏消滅』という本を推薦する。
この本には、放射能への対処法が出ている。

3月17日に(原発事故の直後に)、つなぐ光という活動団体を結成し、沖縄県庁で発表した。
メルトダウンしているとそこで主張したため、叩かれた。
政府は5月までメルトダウンを否定していた。

50歳以上は、放射能の影響をほとんど受けない。
それ以下の年齢の人は影響を受けるので、ボランティアの除染への参加でも私は反対している。

半減期で安心してはいけない。
半減期の10倍の時間が経って、ようやく検出されなくなる。

放射能障害で一番多いのは、心臓や脳の障害が出ることだ。

チェルノブイリでは、生まれつき心臓に疾患のある子供がたくさん生まれている。
バンダジェフスキー(ベラルーシの人)がそれを告発して、投獄され、今年に出獄した。

セシウムは筋肉にたまるので、心臓発作になる。

細胞分裂でDNAが二つに分かれた時に、放射線が当たると、DNAが壊れてしまう。
DNAは合体している時は強いので、あまり放射線の影響を受けない。

大気圏での核実験は、放射能は大気圏にとどまり、あまり落ちてこない。

原発一基で、原爆1000個分の放射能を出す。

『4号機がアウトになったら、250km圏内は住めなくなる』と、政府は昨日に発表した。

3.11後に、敏感な子供はすぐに鼻血や下痢の症状が出た。
私は疎開推進派なので、叩かれている。

女の子の方が、男の子の倍の危険がある。
放射能物質は卵巣にたまる。

ベラルーシでは(チェルノブイリ事故の影響で)、正常な出産は15%で、異常出産が85%だ。

広島・長崎の原爆の時は、ABCC委員会と厚生省が一緒になって、被爆者の調査をした。

放射能は、ほこりやちりに付着して移動する。
マスクが大事。水につけたガーゼを内側に入れると良い。

放射能を体内から出すには、野菜や穀物が良い。
発酵しているものや生の野菜が良い。
乳酸菌や漬物・キムチも良い。

肉・魚や、加熱したものは、代謝酵素を下げるので良くない。
酵素を食べると良い。

米が一反、野菜が一反、の土地があれば、自給できる。
一反は300坪。過疎地だと、土地はただで借りられる。

(きくちさんは、ハワイで自給自足を実行している。
ハワイに日本人のコミュニティを作ろうとしている。)

アメリカは、安い値で(資源を)分捕ってくるために、戦争を仕掛けてきた。
そして大量消費をしてきた。

JFK(ケネディ大統領)に被爆の危険を知らせた、アーネスト・スターングラス博士。
彼の調査によると、原発を止めると、1歳までの幼児死亡率を半分に減らせる。

アメリカには104基の原発がある。
だがアメリカ人は、放射能について全く知らない人が多い。

私は9.11事件は自作自演だと主張しているので、アメリカに入国するたびに2時間尋問される。

海外の人は、福島にいまだに人が住んでいるのが信じられない。
福島には人はもう居ないと思っている。

私は一人ひとりがメディアだと思っている。
一人ひとりがネットを使って情報を発信し、リンクを貼って交換しましょう。

以上が、私がメモした内容です。

きくちさんへの質問時間も設けられており、福島からわざわざ来られた方が質問をしました。
(この講演は、横浜で行われました)

その方は若い女性でしたが、「自分の仲間の間では、原発の話はタブーになっていて、話しづらい」という相談をしました。
その事が印象に残り、メモしてありました。

この女性のように、逃げずに真実と向き合う姿勢が、大切だと思います。

私の感想も書こうと思っていましたが、メモをこのページに移していたら、「この情報を書くだけで充分に意味がある。それ以上は蛇足だろう。」と思いました。

私の知らなかった情報をたくさん教えてもらえた、すばらしい講演でした。

長くなったので、後半の広瀬隆さんの講演については、別のページに分けて書く事にします。

広瀬講演のページはこちらです。

(2012年10月24日に作成)


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