(『原発のウソ』小出裕章著から抜粋)
日本では、電力会社は原発を造れば造るほど、電気料金を値上げできるシステムになっています。
日本の電力会社は、「地域ごとに独占できる企業」となっていて、『電気事業法』で利益が保証されています。
必要経費に利潤(報酬)を足したものを、『総括原価』として、電気料金に計上できるのです。
原発を造ると、資産となって利潤に上乗せされるので、収入を増やせる仕組みになっています。
このため、電力会社は夢中になって原発を推進してきました。
そうして、今や日本は電気料金は世界一になってしまいました。
電気料金の高さから、アルミ精錬産業などの有力な産業が、日本から失われました。