神
客観的な現実は、存在しない。
あなた方は全員が、自分の立つ視点で認識をするし、その認識が経験を創る。
あなたが自分で創った経験、それが「あなたの真実」だ。
あなたの真実とは、実は「あなたの経験」だ。
その他のすべては、誰かが経験してあなたに語ったものにすぎない。
それは、あなたとは何の関係もないものだ。
ニール
それでは、客観的な現実というものは無いのですか?
神
無い。
「客観的な現実」というのは、言葉として矛盾している。
ニール
それでは、「何事も見えている通りではない」とおっしゃるのですか?
神
その逆だよ。
すべては、「見えている通り」だ。
そして、どう見えるかは認識によって決まる。
認識は視点によって決まるし、視点は客観的ではない。
どんな視点も、「主観」だよ。
そして視点は、あなたが選び取るものだ。
ニール
私は、自分の視点を選んでいるのですか?
神
そうだ。あなたは選んでいる。
それが、あなたの創造のプロセスだ。
ニール
でも、「私はその視点を選んだわけではない、これは客観的に観察をしただけだ」と、抗弁する事もできるでしょう?
神
何事も、客観的に観察する事は出来ない。それは不可能だ。
観察されたもので、観察者に影響されないものはない。
これは、量子物理学の初歩だよ。
ニール
それでは、私がどんな風に見るかによって、見るものに影響を及ぼしているのですか?
神
そうだ。
あるいは、全く見ないことによっても、あなたは影響を及ぼす。
(『神へ帰る』から)