視点が認識を創る②
客観的な現実は存在しない
それぞれの人にとっての真実しかない

 神

客観的な現実は、存在しない。

あなた方は全員が、自分の立つ視点で認識をするし、その認識が経験を創る。

あなたが自分で創った経験、それが「あなたの真実」だ。

あなたの真実とは、実は「あなたの経験」だ。

その他のすべては、誰かが経験してあなたに語ったものにすぎない。
それは、あなたとは何の関係もないものだ。

ニール

それでは、客観的な現実というものは無いのですか?

 神

無い。

「客観的な現実」というのは、言葉として矛盾している。

ニール

それでは、「何事も見えている通りではない」とおっしゃるのですか?

 神

その逆だよ。

すべては、「見えている通り」だ。

そして、どう見えるかは認識によって決まる。

認識は視点によって決まるし、視点は客観的ではない。

どんな視点も、「主観」だよ。

そして視点は、あなたが選び取るものだ。

ニール

私は、自分の視点を選んでいるのですか?

 神

そうだ。あなたは選んでいる。

それが、あなたの創造のプロセスだ。

ニール

でも、「私はその視点を選んだわけではない、これは客観的に観察をしただけだ」と、抗弁する事もできるでしょう?

 神

何事も、客観的に観察する事は出来ない。それは不可能だ。

観察されたもので、観察者に影響されないものはない。

これは、量子物理学の初歩だよ。

ニール

それでは、私がどんな風に見るかによって、見るものに影響を及ぼしているのですか?

 神

そうだ。

あるいは、全く見ないことによっても、あなたは影響を及ぼす。

(『神へ帰る』から)


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