神
死後の第2段階では、死後に起きると信じている事を経験する。
例えば、輪廻転生を信じていれば、前世の様々な瞬間を体験するだろう。
神の腕に抱かれると信じていれば、その体験をする。
最後の審判を信じていれば、それが起こる。
ニール
それでは、やっぱり地獄に落ちる事もあるんだ!
神
はっきりさせよう。
地獄は存在しない。そんな場所はない。
しかしあなたは、「自分の個人的な地獄」を創り出すことは出来る。
あなたは、自分を「地獄送り」にできるのだ。
ニール
一体、どこの誰が自分を地獄送りにするのですか?
神
たくさんの人が「自分は罪人だから罰されるべきだ」と信じている事に、あなたが気付いたら、びっくりするだろうね。
だが、地獄の創造は、大した事ではない。
地獄の体験をする人達は、離れた場所から自分を眺めているだけなんだよ。
ニール
よく分かりませんが?
神
当人は苦しんでいる様に見えるが、本当は観察をしているだけだ。
例えて言うなら、子供が「苦しんでいるふりをする」のを、ママが見ているようなものだ。
子供は、ママが学校を休みなさいと言ってくれると期待して、仮病をする。
苦しんでいる様に見えるが、ママは何でもない事をちゃんと承知している。
正確な例えではないが、大体そんなところだ。
観察者である彼らは、「自作の地獄」に居る自分を見ているが、やがて「この地獄は本物ではない」と分かる。
そして、その体験に満足したら、死後の第3段階に進む。
(『神へ帰る』から)