神
『存在する唯一の瞬間(時空の連続体)』の中を、あなた方の魂は旅していく。
これは、言葉では説明するのは難しい。
だから、比喩を考えよう。
丸いリンゴを想像してごらん。
このリンゴを「時間」と呼び、リンゴの中身を「空間」と呼ぶ。
次に、あなたは「自分は極小の微生物だ」と想像する。
とても小さいがとても元気で、リンゴの中のトンネルを動いている。
このトンネルが、「時間の回廊」だ。
この回廊の壁には、1ミリごとにそれぞれ違う印が付いている。
さて、あなたがトンネルを移動している時に、時間が動いているのではない事に注意してもらいたい。
あなたが、時間の中を動いているのだ。
ニール
なるほど。
神
時間は、静止していて、安定し動かない。
あなたが何処に行こうとも、いつも「今」なのだ。
ニール
イメージが掴めました。
神
では次に、あなたという微生物が、「リンゴの一部」だと想像してごらん。
あなたはリンゴの原子だと、想像してごらん。
あなたは、「自分自身の中」を移動している。
ニール
まあ、何とか分かります。
神
あなたは、リンゴの外側から内側へと、旅をしている。
自分自身の外側から、最も内側の部分へと動いているのだ。
これが、人生/生命の旅だ。
トンネルの壁にある印は、1つ1つが絵で、1つ1つが瞬間を表している。
あなたは移動しながら、その絵を見ていく。
それぞれの絵に集中しながら、トンネルを進んでいく。
やがてあなたは、リンゴの「芯」に到達する。
そこが目的地で、そこであなたの旅は終わる。
ニール
それが、死ぬ時なのですね?
神
そうだ。
だが、そこで終わるわけではない。
あなたは次に、芯から出て、反対側の果てに向かって出発をする。
あなた方は反対側を、「彼岸(霊的な領域)」と言う。
ニール
なるほど。
その反対側には、何があるのですか?
神
違う現実だ。
そこは全然違っていて、リンゴがオレンジになった様なものだ。
それが、「霊的な領域」だ。
(『神へ帰る』から)