ニール
私たちが「終わりなき旅」をしていて、周りの壁画の好きな部分に焦点を合わせられるならば、「これは以前に見た事がある」と気づく事もありそうですね。
神
その通りだ。
時間の回廊を「らせん状に」旅している時は、以前に見た部分にしょっちゅう気付く。
その時にあなたは、「ここには前に来た事がある!」と言うだろう。
ニール
それが、既視感(デジャヴ)ですね。
神
そうだ。
時間の回廊を旅していると、時おり自分が「メッセージや指示を受け取る」という経験をする。
それは、警告だったり誘いだったりする。
ニール
そういう経験はあります。
でも、誰が教えてくれているのですか? あなたですか?
神
あなた自身だ。あなたが自分に教えているのだよ。
あなたの魂が指示を送り、「暗示」「直感」「霊能力」のかたちで訪れる。
ニール
では、自分で自分に語りかけているのですね。
「将来の自分」が、「今の自分」に語りかけているのですか?
神
そう考えてもいい。
自分の声に注意深く耳を傾ければ、まったく新しいやり方で人生の旅を経験できるよ。
ニール
話をまとめると、私たちは時空を旅しており、「新しいルートを通る事も、同じルートを通る事もできる」のですね。
神
そうだ。
新しいルートを通れば、「違う人生を生きる」ことになる。
同じルートを通れば、「同じ人生を再び生きる」ことになり、既視感を経験する。
(『神へ帰る』から)