ニール
あなたは、「ほとんどの魂は、一度は今までの人生に戻る事を選んでいる」と言います。
それでは、私の亡くなった父母も、何度も戻ってきていたのですか?
神
彼らは、一度ならず戻ってきた。
彼らが亡くなったのは、本当に成し終えたからだ。
最後の旅立ちの時の他は、いつも戻ってきていた。
ニール
しかし、父母が「戻ってきた」という記憶はありませんよ。
神
あなたのお母さんは、4回「行った(死んだ)」のだよ。
ニール
何ですって?
母が何度か死んでいた、とおっしゃるのですか?
神
では尋ねよう。
あなたのお母さんには、「危機一髪」という事はなかったかな?
ニール
死の瀬戸際まで行った、という意味ですね。
いいえ、ありません。
神
実は、彼女には4回、そのような経験があった。
4回のうち2回は、あなたが生まれてからの事だ。
彼女は、どの場合も死んだ。
そして、戻ることを選んだのだよ。
ニール
とても信じられませんよ。
どうして母は戻ってきたのですか?
神
完了したと感じなかったからだ。
あなたを産んだ時も、彼女は死にかけたのだよ。
彼女は死んで、それから戻ろうと決めた。
彼女は、聖なる審問に対して、「子供を自分の手で育てたい、他人まかせにしたくない」と言った。
あなたが成人した頃に彼女は死んだが、その時はもう戻る理由はなかった。
今は、あなた方が天使と呼ぶものになって、他者を助けている。
ニール
じゃあ、父はどうなのですか?
神
あなたが関わった全部の魂について立ち入るのは、賢明ではない。
あなたの父の魂は、死後に安らぎを発見した。だから安心していい。
ニール
天使とは、どんな存在なのですか?
神
天使は、望めば物理的にも非物理的にもなれる。
あなた方は、天使に囲まれている。
ニール
よく、母が側にいると感じたものです。
でも、空想だと思っていました。
それでは、父も側に居るのですか?
神
彼は、あなたがこの本を書くのを助けている。
この本を書き始めたのが、彼の誕生日だったのは、偶然だと思うのかね?
ニール
そうか! あの日は1日中、父の事を考えていたんです。
そして今日は6月29日…、父の誕生日だ…。
どうやったら、天使に昇進できるのですか?
神
昇進するわけではないよ。そういう事ではない。
あなた方は、終わりの無い円周の上を動いている。
どんな魂も、すべてが神聖なのだ。
天使になる事は、「選ぶ」のだよ。
ニール
選べるのですか?
神
あなたは全てを選べる。
天使になる事も、それを辞める事もできる。
あなた方は神であり、望むとおりに出来るのだよ。
(『神へ帰る』から抜粋)