ほとんどの魂は、何度も引き返している①
ニールの母の例

ニール

あなたは、「ほとんどの魂は、一度は今までの人生に戻る事を選んでいる」と言います。

それでは、私の亡くなった父母も、何度も戻ってきていたのですか?

 神

彼らは、一度ならず戻ってきた。

彼らが亡くなったのは、本当に成し終えたからだ。
最後の旅立ちの時の他は、いつも戻ってきていた。

ニール

しかし、父母が「戻ってきた」という記憶はありませんよ。

 神

あなたのお母さんは、4回「行った(死んだ)」のだよ。

ニール

何ですって?
母が何度か死んでいた、とおっしゃるのですか?

 神

では尋ねよう。

あなたのお母さんには、「危機一髪」という事はなかったかな?

ニール

死の瀬戸際まで行った、という意味ですね。

いいえ、ありません。

 神

実は、彼女には4回、そのような経験があった。

4回のうち2回は、あなたが生まれてからの事だ。

彼女は、どの場合も死んだ。
そして、戻ることを選んだのだよ。

ニール

とても信じられませんよ。
どうして母は戻ってきたのですか?

 神

完了したと感じなかったからだ。

あなたを産んだ時も、彼女は死にかけたのだよ。

彼女は死んで、それから戻ろうと決めた。

彼女は、聖なる審問に対して、「子供を自分の手で育てたい、他人まかせにしたくない」と言った。

あなたが成人した頃に彼女は死んだが、その時はもう戻る理由はなかった。

今は、あなた方が天使と呼ぶものになって、他者を助けている。

ニール

じゃあ、父はどうなのですか?

 神

あなたが関わった全部の魂について立ち入るのは、賢明ではない。

あなたの父の魂は、死後に安らぎを発見した。だから安心していい。

ニール

天使とは、どんな存在なのですか?

 神

天使は、望めば物理的にも非物理的にもなれる。

あなた方は、天使に囲まれている。

ニール

よく、母が側にいると感じたものです。
でも、空想だと思っていました。

それでは、父も側に居るのですか?

 神

彼は、あなたがこの本を書くのを助けている。

この本を書き始めたのが、彼の誕生日だったのは、偶然だと思うのかね?

ニール

そうか! あの日は1日中、父の事を考えていたんです。

そして今日は6月29日…、父の誕生日だ…。

どうやったら、天使に昇進できるのですか?

 神

昇進するわけではないよ。そういう事ではない。

あなた方は、終わりの無い円周の上を動いている。

どんな魂も、すべてが神聖なのだ。

天使になる事は、「選ぶ」のだよ。

ニール

選べるのですか?

 神

あなたは全てを選べる。

天使になる事も、それを辞める事もできる。

あなた方は神であり、望むとおりに出来るのだよ。

(『神へ帰る』から抜粋)


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