神
もう、「幻想には欠陥がある」と分かっただろう。
幻想の目的は、ありのままを見て(幻想を幻想だと見抜いて)、深いレベルで知っていること(究極の現実)を思い出すことだ。
だからこそ、あなた方は「幻想を捨ててしまうと、大切な事が失われる」と感じるのだ。
幻想が存在するのは、『相対的な関係性のある場』を創り出して、その中であなたが「偉大な自分」を再創造できるようにするためだ。
宇宙は『相対的な関係性のある場』で、生命が物質的に表現・体験される場を提供する。
あなた方は、『相対的な関係性のある場』の「部分的なヴァージョン」だ。
言い換えれば、部分化した神だ。
『相対的な関係性のある場』の外では、自分を『存在するすべて(神の総体)』としてしか把握できず、個別的な自分を体験できない。
『相対的な関係性のある場』の中でこそ、あなた方は「真の自分」を決定・表現できる。
「自分とは何者か?」「私は、どんな存在であることを選ぶのか?」
これが、あなた方の魂が人生を使って、一瞬一瞬に決めている事だ。
人生とは、創造のプロセスである。
あなた方は、自分を経験して知るためには、「自分ではない部分がある」と想像しなければならない。
それが、人生の幻想の目的(意味)だ。
だから、幻想に感謝し、幻想を活用しなさい。
幻想にぶつかったときに「輝かしい自分」を表現すること、それがマスターへの道だ。
(『神とひとつになること』から抜粋)