(以下は『音楽の正体』渡辺健一著から抜粋
2010年8月6日にノートにとり勉強した)
クラシック音楽は発展する中で転調を増やして行き、ついには無調になった。
無調は、無政府状態の深い闇とか、逆に原始の混沌があって不条理な世の中を真正面から見据える力強さがあるとか、言えないこともない。
しかし秩序美はどこかへ行ってしまった。
クラシック音楽の歴史的な役割が終わった状態を、それは意味していた。
この現象は他の音楽ジャンルにも当てはまり、クラシックの音楽史は他のジャンルにも当てはめられる。
🔵クラシックの音楽史
①バロック時代 バッハ、ヘンデル
②古典派の時代 モーツァルト、ベートーヴェン
③ロマン派 ブラームス、ワーグナー
④印象派 ドビュッシー、ラヴェル
⑤無調 ベルク
⑥新古典派 ストラビンスキー
🔵ジャズの音楽史
①バロック時代 ニューオリンズ・ジャズ
②古典派の時代 スウィング
③ロマン派 ビバップ、クールジャズ
④印象派 モダン・ジャズ(モード・ジャズ)
⑤無調 フリー・ジャズ
⑥新古典派 フュージョン
(※印象派がモダン・ジャズというのは違うと思う。
モード・ジャズならば、大筋においてこの流れに納得できるので、カッコで補足しておく。)
🔵ロックの音楽史
①バロック時代 初期のロックンロール
②古典派の時代 ビートルズ、ストーンズ
③ロマン派 クリーム、レッドツェッペリン
④印象派 ピンクフロイド
⑤無調 キング・クリムゾン
⑥新古典派 Tレックス、デビットボウイ
クラシックもジャズもロックも、同じような発展をし、複雑化しすぎてから無調的になり、再び新古典派的な先祖がえりで生命を吹き返そうとしている。
気がかりなのは、どんどん寿命が短くなっていることである。
マスメディアの発達のためか、どんどん消費される速度を増している。
(2025年6月22日に作成)