(以下は『よくわかる作曲の教科書』秋山公良から抜粋
2010年8月7日にノートにとり勉強した)
🔵短調とマイナースケール
短調(マイナー・キー)では、ナチュラル・マイナー・スケールにハーモニック・マイナー・スケールを混ぜてコード進行を作ると良い。
ダイアトニック・コードだとこうなる。(キーはAm)
Am Bm7-5 C Dm E F G
E(Ⅴ)の所は、スケールはメロディック・マイナー・スケールの方が自然である。
長調と違い、短調だと3コードだけで作曲しても、幼稚という雰囲気はあまりしない。
ただし、ナチュラル・マイナー・スケールで演奏すると、野暮ったい、原始的なぶっきらぼうな雰囲気になる。
導音に関しては、どうしても主音の半音下を歌いたくなるのが人情。
このことは作曲においてとても重要である。
🔵代理和音のあれこれ
長調おけるⅢ(Ⅲm)は、Ⅴにも近いが、残念ながらⅤの代理和音にはなれない。
その理由は、Ⅴ7の大切な音である♭7thが、Ⅲmに乗せると不協和音(♭5th)になって使えないからだ。
トニック・コード、ドミナント・コード、サブドミナント・コードが長く続く時は、代理和音に分割できる。
長い間コードが続く所では、元のコードを代理和音に分割できる。
この際は、代理和音から元のコードに分割することは出来ない。
この形にすると収まりの悪い感じになる。
長調のトニック・コードには、ⅢmとⅥmという2つの代理和音がある。
この2つを連続して使う場合は、ⅢmからⅥmに進むのが強進行になるので、この順序が自然である。
上述した短調のダイアトニック・コードの「Am Bm7-5 C Dm E F G」の場合、Bm7-5はサブドミナントの代理和音。
Cはトニックの代理和音。
Fはトニックとサブドミナントの代理和音で、1人2役している。
Gはサブドミナントの代理和音。
🔵短調でのコード進行の作り方
コード進行は、単純な3コードの進行を代理和音を使ったりして徐々に複雑にしていくことで、長く複雑な進行を作れる。
コード進行の複雑化の実例(Amキーで解説)
①Am→Dm→E7 これが元になるシンプルな3コード
②Am→Bm7-5→E7 Dmを代理したもの
③Am→C→Bm7-5→E7 Amの後に代理和音のCを追加
④Am→C→Bm7-5→E7→F→Dm→E7→Am
E7の後にAmの代理和音Fを追加し、さらにそこから3コードのパターンを追加
(2025年6月24日に作成)