(以下は『TRIVISION STUDIO』というサイトから抜粋
2021年後半にノートにとり勉強)
🔵コンプレッサーの基本
コンプレッサーの最も基本的な使い方は、大きい音を圧縮することで、小さい音との音量差を小さくして、全体の音圧を上げることだ。
瞬間的な音量よりも、持続する音量が大きいほうが、人は音圧があると感じる。(だからコンプは音の立ち上がりの、瞬間的な音量を下げる)
ギターにコンプをかけると、ピッキングによる音のバラつきを抑えられる。
アルペジオやカッティングは、音量が均等なほうが聴く人の多くは上手いと感じる。
だからコンプをかける人が多い。
またギターのソロなども、コンプをかけるとサステインを伸ばせて、より太く伸びのある音になる。
(※一方で、コンプをかけると演奏から豊かな表情や美しい音色が失われる。
だから私はあまり使わない。)
各トラュクのミックス作業では、大きい音は手前に、小さい音は奥に引っこむ。
コンプで音量を均一化することで、音の定位を安定させられる。
ドラムのトラックは、コンプを正しく使えば、トランジェント(音の立ち上がり)やダイナミクス(音の強弱)を調整できる。
🔵コンプレッサーの各ノブ(パラメーター)
「アタック」は、圧縮されてない状態から完全に圧縮されるまでの時間。
「リリース」は、圧縮された信号が元に戻るまでの時間。
「アタック」を使いこなすことで、音の立ち上がりを細かく加工できる。
「リリース」は、次の音にまでコンプが被らないように調整するの重要。
リリースの設定を間違えると、抑揚のないダイナミクスのない音になる。
ATT(アタック)は、ヴォリームを低めにすると、アタックが速くなる。
REL(リリース)は、 ヴォリームを高くすると、遅いリリースになる。
両方のヴォリームを低めにすると、ドラムのトランジェントを抑えることができる。
速いアタック(ヴォリーム低め)と遅いリリース(ヴォリーム高め)にすると、トランジェントを素早く圧縮し、遅いリリースでテール部分まで圧縮する。
これにより、ドラムのヒットが均一に圧縮される。
遅いアタック(高め)と遅いリリース(高め)にすると、トランジェントが大きくなり、サステインが少なくなるので、瞬間的なエネルギーのある、パンチの強い音になる。
「スレッショルド」は、圧縮する幅を決める。
飛び出した音にピンポイントでかける場合は浅めにし、全体にかけたい場合は深めにする。
例えば-5dBに設定した場合、-5dBを超えると圧縮する。
「レシオ」は、圧縮する量の調整。
スレッショルドを超えた音を、どれ位の割合で圧縮するかを調整する。
2:1で圧縮すると、音の半分が圧縮される。
4:1など、左の数字が大きくなるほど、圧縮率は大きくなる。
レシオを限界まで上げると、リミッターと同じ効果になり、スレッショルドを超えた音を一切通さなくなる。
なお1:1だと、コンプがかかってない状態となる。
「ゲイン」は、音量の上げ幅。
音を圧縮したままだと、音量が下がった状態なので、ゲイン(Make up Gainや、Output Gainと表記されることもある)で音量を上げて、元の音量に戻す。
こうすることで全体の音量が底上げされ、音圧が上がる。
「アタック・タイム」は、音量がスレッショルドを超えてから、レシオの圧縮率になるまでの時間。
「リリース・タイム」は、音量がスレッショルドよりも下がってから、圧縮をやめるまでの時間。
「ソフト・ニー、ハード・ニー」は、圧縮と非圧縮の境目のなめらかさの違い。
ソフト・ニーだと、なめらかにする。
コンプをエフェクターとして使い、積極的に音作りに使う場合は、ハード・ニーが適している。
「Amount」は、量のことで、アディクティブ・ドラムスの場合は、真空管の音を入れる量のことと思われる。
(2025年9月27日に作成)