(以下は『よくわかる作曲の教科書』秋山公良から抜粋
2010年8月11日にノートにとり勉強した)
🔵J-popはなぜつまらないか
ここ10年位、「J-popは皆同じでつまらない」という言葉を聞く。
それはもの凄く狭い層をターゲットにして、曲作りをした時期があったため。
又、コスト削減のためにプロの作詞家を使わず、新人のシンガーソングライターばかり使ったのも一因。
ターゲットを狭くした一例に、「等身大の女の子の心理」がある。
季節や場所を歌わず、具体的な情景もなく、ただただ苦しんでいる胸の内を切々と歌うスタイルである。
彼氏は登場せず、登場しても一言も語らない。
そして最後には、「自分は大丈夫」と自分で勇気付けて終わり。
このような内容では、男性や中高年は何に共感すればいいのか。
こうした歌にはストーリーもなく、色気もなく、驚く展開もない。
あるのはお仕着せがましい感動だけ。
🔵歌謡曲はアイディアの宝庫
若い人は、もっと歌謡曲を研究することをお勧めする。
ピンクレディや松田聖子の時代は、音楽制作は分業体制でそれぞれのプロが作っていたため、クオリティが高い。
古臭いものもあるが、 作詞の着眼点やアイディアの多彩さに驚くだろう。
(2025年10月8日に作成)