タイトルIR(インパルス・レスポンス)とは

(以下は2025年10月上旬に学んだことである)

アンプ・シュミレーター「BIAS AMP2」は、私の持つ最高ランクのバージョン(エリート版)だとIRに対応し、IRデータが付属している。

キャビネットの項目にIRが選択肢としてあり、それを選ぶとキャビネットやマイクを選択でき、マイクの位置を自由に決められる。

それで、IRとはそういうもの(通常より音質が良く、マイク位置などを自由に設定できる機能)だとずっと思って使用していたが、YouTubeのある動画を見て、本来は違うと知った。

それでIRについてネットで勉強し、IRファイルの無料版を入手して試すことにした。
その体験記が以下のものである。

🔵IRとは何か

(SOUNDABILITY 2.0 というサイトの、IRって知ってール?という記事からの抜粋)

JRとは、インパルス・レスポンスのことで、ギターのキャビネットやマイクの特性を記録したオーディオファイルのこと。

音をキャプチャーしている。
長い時間キャプチャーしたもののほうが、音が良いとのこと。

IRを売っているメーカーは、Red Wirez と Ownhammer などがある。

IRに対応したプラグインは、BIAS Amp2の他にも、Wavesの「PRS SuperModels」 や、Line6の「Helix Native」や、Tow notesの「Torpedo Wall of Sound Ⅲ」がある。

🔵無料で入手できるIR、その音質

ネット記事にて、Redwirezというメーカーが、無料のIRをいくつか配布していると知った。

メルアド登録するともらえるというので、登録したのだが、なぜか届くはずのメールが届かなかった。

(※5時間後くらいにメールをチェックしたら、来ていた。そしてIRパックを入手した。
このIRパックの音は後述する。)

Redwirezからメールが届かないので、別の無料のIRを試すことにし、SONICWIREのサイトにある「BOGREN DIGITAL」というメーカーの「IR DEMO PACK」を入手することにした。

これは同社の有料商品「IRプレミアムパック」から、6つをセレクトしてお試し用として無料配布するものだ。リリースは2022年10月。

SONICWIREでは数年前にアカウントを作っていたので、さっそく0円で購入したところ、そこから直接にIRデータの入ったフォルダをダウンロードできた。

ちなみにBOGREN DIGIATALのサイトにも行ってみたのだが、この製品「IR DEMO PACK」をチェックしたら、1ユーロで売られており、無料ではなかった。

(※SONICWIREは提携条件として無料にしてもらっているようだ)

ダウンロードしたフォルダを解凍し、PCの「ドキュメント」に移した。

これを使うには、「BIAS AMP2」を立ち上げて、以下の手順をふむ。

まずBIASの「CAB」の所で 「IR LOADER」を選び、「LOAD」ボタンを押して、「User IR Files」を選択。

そして「IMPORT」をクリックし、ダウンロードしたフォルダの中から使いたいIRファイルを選ぶ。

ちなみにIRファイルは、WAVファイル(WAV形式)になっている。それを読み込むわけだ。

読み込むと、「BIAS AMP2」に登録されて使えるようになる。

とりあえずBOGREN DIGIATALのIRパックに入っている6つ全部を使ってみた。

なお、kinstian kohle のレインボウと Chainsawsというファイルは、インポートしようとすると「無効のファイル名です。20文字以内の必要があります」と警告の文字が出たが、OKボタンを押すとインポートできた。

どうやら「BIAS AMP2」でIRファイルを登録する場合、21文字以上だと後ろの文字を削って20文字以内にするので、その許可・確認らしい。

インポート出来たので音出ししてみたら、それぞれのファイルでかなり音のタイプが違うが、音質はかなり良かった。

「これは使える」と音出しした直後に感じたほど、音にまとまりがある。

私が今まで使ってきた「BIAS AMP2」エリート版に付属するIRデータは、自分で音作りするのが前提になっている。

ユーチューバーのユウキ・ツジムラ氏は、「自分で音作りできるのがBIASエリート版をおすすめするポイント。普通のIRファイルだと自分で細かくいじれない」と説いており、当時の私はDTM初心者でありこの言葉を信じて購入した。

だが数年「BIAS AMP2」を使ってみて、マイクのセッティングを自分で調整するのは大変な作業だと気付いた。
良い音に仕上げるのが難しいのである。

今回入手したBOGREN DIGIATALのIRファイルは、マイクセッティングをした状態で売っているものだ。

その音は、私が自分で作った音よりも、使いやすいものに仕上がっている。

IRファイルを購入する意味を理解できた。

もう自分でマイクセッティングをする気にはなれない。

さっそく録音したばかりの「初代・ゼルダの伝説 オープニング曲」に使用し、私のYouTubeチャンネルに発表した。

今までは、良い音のギター・ユーチューバーに音質で負けていたが、かなり近い線まで近づいたと感じた。

ギター音の改良に心を配り続けてきたが、良い音になってきたと思う。

上記した通り、少ししたらRedwirezからメールが届いて、Redwirezの無料のIRパックも入手できた。

これはBOGREN DIGIATALのものよりも丁寧な作りで、44.1KHzや48KHzの選択もできるし、マイクの置く距離も細かく選択できる。
別の言い方をすると、膨大な数のIRファイルから選ばなくてはならず、縦にズラーッと並ぶIRファイルを見ていると眩暈がするほど。

使用するマイクの選択もできる。

まだ使い始めたばかりだが、マイクの距離が近い方が全てのニュアンスが出るので私の好みと感じた。

音質は、RedwirezのほうがBOGREN DIGIATALよりも上質である。

音の生々しさが違う。

とはいえ、Redwirezは膨大なファイルがあり、そのファイルしだいで音は激変してしまう。
酷いと感じる音のファイルもある。

良い音を集めたというよりも、自分で好きな音を探して下さい、という感じだ。

RedwirezのIRファイルを使って、ギター・ソロ曲の「Field」の再録音をした。

今までよりもクリアーでニュアンスも出る演奏に仕上げることが出来た。

余談になるが、IRファイルがどれも長いファイル名で見分けづらいので、ファイル名を短く変更してみたのだが、それだと読み込めなかった。

BOGREN DIGIATALのIRファイル名を変更したのだが、変更すると「BIAS AMP2」で表示されなくなる。

BOGREN DIGIATALのフォルダの2層目にある「オーソライズ・テキスト」が関わっている気がする。

ちなみにBOGREN DIGIATALもRedwirezも、トップ・フォルダ名は変更しても問題ない。

分かりやすい名に変更した。

「BIAS AMP2」に読み込んで登録したIRファイルを削除する場合は、次の手順をふむ。

まずPCにある「PositiveGrid」のフォルダをクリックして開き、「BIAS AMP2」を選択。

「インパルスレスポンスLib」→「Custom」と進むと、そこに外部から入れたIRデータが入っているので、削除したいものを選んで削除すればいい。

 (2025年10月23日に作成)


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