ギターの各部の解説③(以下は『音楽用語事典』リットーミュージック発行から抜粋
2010年6月2日にノートにとり勉強した)
🔵ブリッジ
ギターの弦をボディの表面に固定するパーツの事。
アコギにみられるノンアジャスタブル・ブリッジ(調整不能なブリッジ)と、 エレキギターにみられるアジャスタブル・ブリッジ(調整可能なブリッジ)がある。
ノンアジャスタブル・ブリッジは、トップ(表板)の表面にエボニーやローズウッドのブリッジを付け、象牙などのサドルで弦高をつける。
アジャスタブル・ブリッジは、テールピースとチューン・O・マティックのコンビネーション(レスポールなど)や、その一体化ともいえるバダス、トレモロユニットと一体化したものなど、様々なタイプがある。
いずれも何らかの方法で弦高、弦張、テンションなどが調整でき、タイプによって音色が大きく変わってくる。
🔵チューン・O・マチック・ブリッジ
全体の弦高のみならず、各弦のオクターブも正確に調整できる画期的なアジャスタブル・ブリッジ。
1954年にレスポール・カスタムに採用されて以後、多くのギブソン製ギターに使用されている。
🔵サドル
ブリッジ上に立てられて弦のテンションを直接受ける、小片のこと。
アコギでは、象牙やプラスチックが使われ、6本の弦を支えている。
弦を全てはずせば、サドルを取りはずせる。
他のに替えたり、やすりで削ったりすれば、弦高の調整ができる。
エレキギターでは、金属かプラスチックが使われ、弦高やオクターブ調整を行える。
最近ではチューニングの安定を考えて、可動式のローラーを組み込んだものもある。
🔵テールピース
弦のエンド(端っこ)を止める部分を指す。
ストップ・テールピース、ブリッジと一体化したバダス、フロイト・ローズ・トレモロユニットなど、様々である。
🔵コンビネーション・ブリッジ&テールピース
ブリッジとテールピースが一体化されているもの。
昔のギターに多い。
オクターブの調整などが出来ない。
🔵トレモロユニット
エレキギターのブリッジ部に付属させる機構。
トレモロアームを操作することで、全ての弦のピッチを同時に上下させられる。
ストラトに付いているシンクロナイズド式、ギブソンなどのビグスビー式、ムスタングのダイナミック式がオールド・タイプ。
近年では、ナット部やブリッジ部で弦をロックしてチューニングの狂いをなくすフロイド・ローズ、ケーラーなどの製品も普及している。
さらに、チューニング・ペグを装備して各弦のピッチ変化が均等なスタインバーガー社のトランスポーズ・トレモロ・システムなど、新しい製品もある。
なお、これらはピッチを上下させるものであり、正確にはトレモロではなくビブラートやベンディングのユニットと呼ぶべきだろう。
🔵ナイフ・エッジ
トレモロユニットの支点が、ナイフのように鋭い形状になっているもの。
支点部分での抵抗が少ないため、スムースでチューニングの狂いが少ないアーミングが可能となる。
このタイプはフロイドローズが代表的。
🔵フローティング
トレモロユニットをボディにフィットさせず、浮かせてセッティングする方法。
このことでアーミング・ダウンだけでなく、アップも可能になる。
弦振動をボディに伝えづらくなるため、サウンドが軽くなる傾向がある。
反対にトレモロユニットをボディにぴったりつける方法を、「フィッティング」と呼ぶ。
🔵ファイン・チューニング
チューニング・ロック式(フロイドローズ式)は、ロック後にペグによるチューニングが出来ないため、(ものによっては)ブリッジ部のツマミで微調整が行なえる。
そのツマミをファイン・チューニング(ツマミ)という。
(2025年11月3日に作成)