ギターの各部の解説④(以下は『音楽用語事典』リットーミュージック発行から抜粋
2009年12月7日にノートにとり勉強した)
🔵ピックアップとは
ギターの弦振動を、電気信号に変換する部品である。
ピックアップ・コイル、ピックアップ・マイクとも呼ぶ。
ピックアップは、コイルと、コイルを横切る磁力線を発生する永久磁石からできている。
棒状の永久磁石(ポール・ピースと言う)に、コイルを数千~1万回ほど巻いてある。
(ポールピースは通常、6~8くらい使われる)
🔵ピックアップの種類
その構造によって、シングル・コイルとハムバッキングに分けられる。
①シングル・コイル
一つのピックアップを、通常だとプラスチックのカバーでおおったもの。
振動や外部の磁力線、あるいは静電気によって、雑音を発生する欠点がある。
音質は、高調波を強く捨う性質があるためクリアーである。
②ハムバッキング(ダブルコイル・ピックアップとも言う)
シングル・コイルを2つ並べて、それぞれの磁界の向きを逆さにしたもの。
弦振動に2倍反応し、外部の雑音を打ち消す作用を持っている。
ポールピースの下に板状のマグネットを置いて、ポールピースに磁力を与えるタイプが多い。
カバーは金属かプラスチックが多い。
音質は、太くて暖かい
③その他
シングルコイルのポールピースのまわりに、上下2段にコイルを巻いてハムバッキングにした「スタック・タイプ」もある。
圧電素子(ピエゾ素子)を使った「ピエゾ・ピックアップ」(これはブリッジ部にマウントすることが多い)や、信号の損失を減らすためプリアンプを一体化させたタイプもある。
④リップスティック・ピックアップ
ダン・エレクトロのギターに取り付けられた、リップスティック状の外観を持つタイプ。
ボビンを持たず、マグネットに直接コイルを巻き付けたシンプルな構造となっている。
⑤コンタクト・ピックアップ(振動ピックアップとも言う)
楽器の振動を直接で電気信号に変換する、小型のピックアップ。
コンタクト・マイクとよく混同されるが、空気の振動ではなく楽器の振動を拾う点で異なる。
主にアコースティック楽器の収音に使われる。
🔵ピックアップの取り付け位置による呼び方
①フロント(ベース、リズムとも言う)
ネック側にマウントされた(付けられた)ピックアップを言う。
②リア(トレブル・リードとも言う)
ブリッジ側にマウントされた(付けられた)ピックアップを言う。
③ミドル(またはセンター)
ピックアップが3つある場合、真中のものを言う。
🔵ピックアップ・セレクター(マイク・セレクターとも言う)
使うピックアップを選択するスイッチのこと。
代表的なものは、レスポールの1回路3接点スイッチと、ストラトの2回路3接点スイッチである。
1回路3接点は、ピックアップが2つある場合に使われ、手前だとフロントのみ、中央で2つを併用、下でリアのみとなる。
2回路3接点は、ピックアップが3つある場合に使われ、センターが追加されて、さらにフロントとセンター、センターとリアの中間(併用)となるハーフトーンも出せる。
🔵ハーフ・トーン・セッティング(ミックス・セッティング、中間セッティングとも言う)
ピックアップ・セレクターのスイッチを中間にセットすることで、フェイズ・アウトした「シャリーン」というサウンドを得られる。
(2025年11月18日に作成)