32bit整数 (32bit integer) フォーマットについて(以下は『ヤマハ』のホームページから抜粋
2023年1月頃にノートにとった)
🔵32bit整数 (32bit integer) フォーマットについて
これまで32bitというと、32bit浮動小数点(32bit float)のことだった。
32bit floatは、24bitのオーディオデータに浮動小数点演算用の8bitが付加されたもの。
8bitは演算用である。
そのためこれは、実質の解像度は24bitである。
スタインバーグ社のオーディオインターフェースの32bit整数フォーマットは、32bit すべてがオーディオデータなので、さらなる解像度を実現する。
DAW上で、32bit floatで録音した場合、解像度は24bitと同等。
しかし32bit整数で録音すると、256倍の解像度を持つ。
アナログ波形をより詳細に録音できる。
32bit整数は理論上、192dBのダイナミックレンジを持つ。
レコーディングしたホールの残響音や、アナログ機器のわずかなノイズまでリアルに表現される。
32bit整数のデータを、32bit floatのDAWで処理すると、下位8ビットのデータを切り捨てることになる。
そのためCubaseには、64bit floatのオーディオエンジンが採用された。
(スタジオワンもプロ版は64bitに対応した)
floatじゃないオーディオエンジンだと、フェーダーを6dB下げるごとに1ビットのデータが切り捨てられていく。
一方floatのフォーマットだと、フェーダーを下げても、その後段でレベルを上げれば元の音に再現される。
32bit floatで録音すると、ピーク超えしても音が割れない。
8ビット分が追加されているため。
(2025年11月21日に作成)