(『ドラムのコツ100』岩井禎彦著、『音楽用語事典』リットーミュージック発行から抜粋)
〇ドラム譜
ドラムの譜面は、五線譜を使って各楽器の手を表記する。
ヘ音記号を用いる。
読み方のコツは、上から1段ずつチェックすることで、上からシンバル、スネア、ベース・ドラム、ハイハットの足踏みの順になる。
(タムタムはスネアの近くに書かれるが、ここでは省略)
「H.H」はハイハットの略で、「Ride」はライド・シンバルのこと。
「H.H Foot」は、ハイハットのフットペダルのことだ。
Rは右手打ち、Lは左手打ちを指す。
Dはダウン・ストローク、Uはアップ・ストローク、Tはタップ・ストロークのことである。
ハイハットは、〇が付くとオープン(開いた状態)で、+が付くとクローズ(閉じた状態)を指す。
〇ルーディメンツ
「ルーディメンツ」とは、スネア・ドラムを演奏するための音型をまとめたものである。
スネア・ドラムをマスターする上で大切な、基礎となるものだ。
広く知られているのは、「スタンダード26 アメリカン・ルーディメンツ」という26のパターンだ。
これは、1933年にアメリカの高名なドラマー13名が話し合い選んだ、13のパターンを基にしている。
他にもスイス・アーミー・ルーディメンツや、スコットランド・ルーディメンツなど色々ある。
現在は「インターナショナル・ドラム・ルーディメンツ40」という、40の音型が基本となっている。
ルーディメンツは、次の4つのグループに分けられている。
①ロール・グループ
ロールとは、連続で叩いて音を長く伸ばすテクニックをいう。
②ディドル・グループ
ディドルとは、シングル・ストロークとダブル・ストロークを組み合わせた音型を言う。
③フラム・グループ
フラムとは、小さな音量で本音符の直前に叩く装飾音である。
装飾音符を1打付けた音型を言う。
④ドラッグ・グループ
ドラッグは、装飾音符を2打以上、付けた音型を言う。
ドラッグは「引きずる」という意味で、本音符の直前にドラッグを入れる。
(2023年1月17&19日に作成)