タイトルギターの種類

(『音楽用語事典』リットーミュージック刊行から抜粋
2009年10月12日にノートにとり勉強)

🔵ギターとは

形状はネックとボディからなり、通常は6本の弦が張られている弦楽器。

ボディは普通は8の字型で、フィンガーボードには半音ごとにフレットが埋め込まれている。

フレットの数は19~24くらいで、音域は最低音のEから、最高音のB又はEまでで、3オクターブ半~4オクターブある。

アコースティックギターとエレクトリックギターに大別される。

🔵アコースティック・ギター

生ギターとも言い、エレクトリック化されてないものを指す。

ナイロン弦とスティール弦を張るタイプがあり、前者はクラシックギター、フラメンコギターがあり、後者はフォークギター(&ウェスタンギター)、アーチドトップギター、メタル・リゾフォニックギターなどがある。

🔵クラシック・ギター

ギターの元祖であり、ガット・ギターとも呼ばれる。

ガットとは腸のことで、ナイロン弦が登場する以前は羊などの腸で作った弦を使用していたため、ガットギターと呼ばれる。

ボディの表板は平らで、丸いサウンドホールが開けられている。

🔵フラメンコ・ギター

クラシック・ギターに似ているが、側板、裏板にシープレスやカヤなどの硬い木材を使うのが異なる。

表板は薄めで、フィンガーボードはやや狭く、弦高は低めにセットされている。

また表板に薄いセルロイド板(ゴルペ板)が貼ってあるが、これはパーカッシブなタッピングをするのに使われる。

🔵フォーク・ギター、ウェスタン・ギター

この2つはボディ形状が少し異なる。

フォーク・ギターはボディのくびれが深く、小型である。
ウエスタン・ギターは 浅くて、やや大きめ。

フォークは高音の伸びが良く、ソロのリード・フレーズやフィンガー・ピッキングに向く。

ウエスタンは音量が大きくて、ピック・ストロークにもフィンガー・ピッキングにも向く。

🔵アーチドトップ・ギター

主にジャズやブルースで使用される。

表板と裏板がチェロやバイオリンのように弓形に湾曲しているのが特徴。

表板には、f字型の穴があけられているものが多い。

高いポジションが弾きやすいように、ボディが一部が削られているものもある。

現在では、ほとんどがエレクトリック化されている。

🔵メタル・リゾフォニック・ギター(ドブロ・ギター)

円錐形の金属共鳴盤を持ったギターのことで、レゾネーター・ギター又はドブロ・ギターとも呼ばれる。

ブルーグラスでよく使われる。
元々はハワイアン・ギターの影響で生まれた。

バーを使って膝の上で演奏されることもある。

🔵エレクトリック・ギター

ピックアップによって弦の信号を電気信号に変え、アンプで増幅してスピーカーから発音するギターをいう。

このギターには、ボリュームやトーンのコントロールが内蔵されている。

弦はスティール弦を使う。

ボディの構造で、ソリッド、フルアコ、セミアコの3種に分けられる。

🔵ソリッド・ボディ・ギター

今日の主流となっているギターで、1枚もしくは何枚かの板を接合した、空洞のないボディを持つ。

空洞がないのでフィードバックしにくい。
大音量を出すのに適しており、様々なタイプの音楽に使われる。

🔵フル・アコースティック・ギター(フルアコ、ホロー・ボディ・ギターとも言う)

ホロー・ボディ(空洞になったボディ)のアーチドトップ・ギターを指す。

ソリッド・ボディに比べて柔らかい音で、ジャズで愛用されている。

🔵セミ・アコースティック・ギター(セミアコ)、セミ・ソリッド・ギター

セミアコは、ボディを空洞にしているが、フルアコと違ってその中央部にセンター・ブロックと呼ばれる木が詰められている。

ソリッド・ボディのシャープさと、フルアコの暖かさがミックスされたサウンドで、ジャズやブルースやフュージョンでよく使われる。

セミ・ソリッド・ギターは、ソリッド・ボディの一部に空洞を作り、丸みのある音にしたものである。

🔵その他のギター

①12弦ギター

6本の弦をそれぞれ複弦にして、12本にしたギター。
独特の広がりのあるサウンドが得られる。

チューニングは、奇数弦と2・4弦は6弦ギターと同じ。

6・8・10・12弦は1オクターブ高い。

(つまり通常のギターで考えると、5・6弦は同じ音程が加わり、1~4弦はオクターブ上の音が加わるということ)

②エレクトリック・アコースティック・ギター(エレアコ)

アコギにピックアップがセットされて、エレキ化されているもの。

原音に近いサウンドで増幅できるのが特徴。

このタイプには圧電型のピックアップがセットされることが多い。

③スティール・ギター

エレキ・ギターの一種。

膝の上に置く、もしくは足をつけて演奏する。

通常よりも弦高が高くなっていて、片方の手でバーと呼ばれる金属の棒を弦にあて、もう片方の手でピックを使い弦をはじく。

カントリーでは、ペダルによってピッチを変えられる「ペダル・スティール・ギター」が使われ、ハワイアン・ギターともいう。

④ラップ・スティール・ギター

膝の上にのせて演奏するスティールギターをいう。

6弦か8弦が普通。
チューニングはオープンDやオープンGがよく使われる。

⑤オールド・ギター

旧型・中古のギターのうち、品質や音が優れているものを指す。
ビンテージ・ギターとも言う。

オールド・ギターは材質や作りの優れたものが多く、経年変化によって木材が乾き、ピックアップも適度に磁力が落ちるなどして、枯れたすばらしいサウンドのものが多い。そのため高額で取り引きされる。

(2025年5月9日に作成)


BACK【音楽の勉強】 目次に戻る

目次【私の愛するジャズアルバム】 目次に行く

home【サイトのトップページ】に行く