タイトルケーブル、コネクター、ジャックについて

(『音楽用語事典』リットーミュージック刊行から抜粋
2010年6月4~5日にノートにとり勉強)

🔵ケーブル

電線のこと。
伝達する信号や使われる場所によって、様々なタイプがある。

オーディオ用や楽器用には、伝送ロスがなく、外来ノイズに強いものが望まれる。

ケーブルの種類は、主に以下の7つがある。

①単線 ②平行線 ③キャブタイアー・コード ④シールド線(同軸ケーブル)

⑤2芯シールド線 ⑥多芯ケーブル ⑦多芯シールド・ケーブル

🔵シールド

信号に悪影響を及ぼす電波や磁気を遮ること。

放送波や他の電子回路から発せられる電気的ノイズや、電灯線からのハムノイズなどを拾うのを防ぐために、金属の導体で包み、導体をアースにつなぐことでノイズをアースに逃がして信号を守ること。

電波やハムを遮ることを静電シールド、モーターやトランスなどからの磁力線を遮ることを磁気シールドと言う。

🔵シールド線

信号を守るため、信号線をシールド導体で囲んだ構造のケーブルを指す。

信号用の芯線が1本のものを単芯シールド、2本のものを2芯シールドと呼ぶ。
多数の芯線の場合は、マルチ・ケーブルと言う。

🔵マルチ・ケーブル

多芯のシールド線のこと。

16~32本以上の芯線のものがある。

PAのステージとモニター間など、多くの信号を1本のケーブルで伝送するときに使われる。

🔵同軸ケーブル(コアキシャル・ケーブルとも言う)

高周波用の1芯シールド線のこと。

高周波では入出力のインピーダンス・マッチングが重要になるため、50Ωや75Ωなどケーブルのインピーダンスが規定されている機器が多く、それに合うケーブルを使う必要がある。

よく使用される75Ωのケーブルは、太さによって3C2V、5C2V、7C2Vなどがある。

映像用ケーブルは、オーディオ用と同じプラグ/ジャックを流用し、ケーブルのみ1.5C2Vや3C2Vなど映像用を使っている。

楽器用の1芯シールド線も構造的には同軸ケーブルであるが、ほとんどはインピーダンス特性は規定されていない。

🔵コネクター

機器の入出力や、回路同士を接続する場合に使われる、接続端子を指す。

プラグ、ソケット、ジャックなどの総称であり、接栓とも言う。

ケーブルの末端に付く(差す方の)コネクターをプラグと言い、機器のパネル面に付く(受ける方の)コネクターをジャック、あるいはリセプタクルと言う。

🔵プラグ

全てのコネクターで、差し込む方を指す。

🔵ジャック

プラグを受けるソケットのこと。
プラグに対応して様々な種類がある。

よく使われるものに、標準(フォーン)ジャック、その前身となった110号ジャック(電話の交換機に使われた)、ミニ・ジャック(ポータブル・プレイヤーに使われる)、小型のミニ・ジャック(モノラルのみ)がある。

ピン・ジャック(RCAピンジャックのこと)も多用され、これはモノラル仕様である。

以上の全てはロック機構がなく、強く引くと抜けてしまう欠点を持つが、安価なため民生機で採用されている。

🔵標準プラグ/ジャック(フォーン・プラグ/ジャックともいう)

楽器や機材に使われるプラグである。
(ギターのシールドは、このプラグである)

110番プラグ/ジャックを原形としており、導体の径は約6ミリ。そのためまれに6øプラグとも呼ばれる。

モノラルとステレオの両仕様があり、ステレオは2回線の接続ができるため、アンバランス接続やミキシング・コンソール、エフェクターなどのインサート入出力端子としても使われる。

🔵マルチ・コネクター

マルチケーブル用のコネクター。

一般には日本レコード協会規格の37ピン・キャノンKシリーズ型が使われる。

米軍仕様のMS型も多く用いられている。

🔵RCAピンプラグ/ジャック

主にシールド線の接続に使われるもので、民生用の入出力端子として採用されている。

絶縁部が色分けされており、赤がR、白がL、黄が映像信号となっている。

安価かつ小型であるが、耐久性、信頼性の問題や、構造上コールドよりホットが先にタッチすることなどから、プロ機材ではあまり使われない。

また、インピーダンス特性の面から、プロ用の映像システムにも使われない。

🔵XLRコネクター

EIA規格のコネクターの一つ。

以前キャノン社製のものが大半を占めていたため、「キャノン」と通称されている。

音響関係に多く使われるのは3ピンのタイプだが、2~7ピンまで各種ある。

ロック機構があり、プロ用(業務用)によく使われる。

(2025年6月5日に作成)


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