オリンピックのサッカー日本代表戦を見て、感じたこと
(2012.8.28.)

今回のロンドンオリンピックでは、サッカーの日本代表が活躍しました。

女子は2位、男子は4位と、すばらしい成績でした。

私はある程度、この活躍を予想していました。

というのも、『私の提案』のページに発表した『日本サッカー界の皆さん、ペップのバルサを目指し続けましょう』に書いた通り、今の日本は自分たちに合ったサッカースタイルを、行っているからです。

それでも、男子が4位になったのは、驚きでした。いいところベスト8だろうと思っていたからです。

強くなり、国際的に良い成績をあげるには、もう少し時間がかかると考えていました。

今回のオリンピックでは、男女共に、日本の良さである、「献身性、連動性、運動量の多さ」が、発揮されました。

チームのまとまり具合は、各国の中でも一番だったと思います。

今回のオリンピックでは、サッカーがかなり注目されて視聴率も高かったですが、その理由はただ単に勝ち上がったからではなく、『日本らしさを体現していたから』だと思います。

みんなが一つになり、誰もさぼらず、フェアプレイを貫く、という日本の美質を、よく出していました。

ここからは、日本の試合を見ていて私が感じた、日本代表の課題点を書きます。

女子に関しては、言う事は無いですねー。

若い選手で、澤さんに肉薄するいい選手が、一人か二人出てくれば(出てくる可能性はかなり高いと思います)、次のオリンピックでは優勝すると思います。

監督が変わるので、その点が唯一の読めない部分です。
今のサッカースタイルを続ければ、日本は世界一をキープする存在になると思います。

(補足の追記
女子代表の佐々木監督は辞任の方向でしたが、オリンピック終了後に続投が決まりました)

それにしても、澤さんのパスセンスはすごいです。
女子選手の中で唯一、FCバルセロナのサッカーを感じさせました。

針の穴を通すようなパスが、出来るんですよねー。

他の選手たちは、彼女の戦術眼、パスセンスを学んでほしいです。

男子代表は、三つの課題点を感じました。それを書きましょう。

① パスの精度やパスのスピードは良いが、パスを出す相手を間違える時がある。

視野の広さや戦術眼に未熟さがある。
そのためフリーの選手がいても、そこにパスを出さない時がある。

② ヘディングが下手。

相手と競ったときに勝てないし、勝っても正確にコントロール出来ないので、味方に繋がらない。

③ コンディションのピークを、一番大事な試合に持っていけなかった。

3位決定戦などの大事な試合に、ベストなコンディションで挑めなかった。

(これはある程度は仕方がなかったです。
準決勝までいくとは、誰も予想していなかったし、監督や選手はピークを準々決勝のあたりに置いていました。

ただし、これからは勝ち上がった時も想定に入れた方がいい。
このまま順調にいけば、日本サッカーはもっと強くなるからです。)

特に気になったのは、②ですね。ここはすぐに改善してほしいです。
単純に練習量を増やせば、改善されると思います。

余談になりますが、女子のアメリカ代表のGKは、ステキな人ですねー。
誇り高さと知的な感じがあります。
ああいうタイプ、私はすごく好きです。

なでしこさんは、元気一杯で可愛らしいのですが、もうちょっと知的な雰囲気がほしいです。

でも、あの「素朴・純情・気合一発・元気印・為せば成る・ドンと来い」なところが魅力なので、蛇足になっちゃうかもしれないですね。

最後に一言。

なでしこさんのメダル受賞式での姿は、元気一杯で明るい、彼女たちの前向きな姿勢が表現された、最高のものでした。

2位のチームは、落ち込んでムスッとしているパターンもありますが、それはかっこ悪いです。

気持ちを切り換えて、明るく授賞式で対応した日本女子代表は、良いお手本ですよ。
ぜひ、男子も真似してほしいです。

なでしこさんはステキだったのですが、せっかく会長がメダルを渡しているのに、握手よりもピース・サインを優先する選手がいました。

その場面では、「それは失礼ではないかな」とも思いました。


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