コロナ・ワクチンについての情報の1つに、「マイクロチップが入っていて、注射すると体内にチップが入れられてしまう」との説があります。
私は、どんな情報も軽々しく否定しません。
聞いて即座にデマ扱いするという、非論理的な態度をしないように、日頃から自分を戒めています。
そこで、マイクロチップがどんな技術なのかを調べてみる事にしました。
ずっと前に買った雑誌「ムー」に、マイクロチップの1つである「ミューチップ」の記事がありました。
ムーは、読んだ事のある人だと分かると思いますが、色んな説を扱う本で、信用度の低い情報もあります。
私はこの手の情報には、半信半疑で接して、他からも情報を得つつ検討することにしてます。
で、ムーの記事の内容に半信半疑だったのですが、ネットでミューチップを検索してみたところ、かなり精度の高い情報だと分かりました。
ネットで見つけた信頼度の高い記事は、次回の日記で紹介します。
本記事と次回の記事を読んでいくと分かるのですが、日本の紙幣には驚くことに、マイクロチップが入っているっぽいです。
紙幣というのは、偽造を防ぐために、使用している技術の全ては明らかにしません。
だから、日本政府は紙幣にマイクロチップを入れていると発表していないようですが、入っている可能性はあります。
余談になりますが、雑誌ムーから派生した「超ムーの世界R」というテレビ番組があるのですが、そこそこ面白いので録画して見てます。
インチキ臭い話がしょっちゅうあり、私は幽霊ものは大嫌いなのでその話は飛ばしてますが、信用できると感じる話もあります。
振り返ってみると雑誌ムーは、私が小中学生の時期(1980年代後半から90年代前半)に、矢追純一さんのテレビ番組なんかと共に、UFOとか宇宙人のブームに乗って知名度を上げた雑誌でした。
私は、ブームが去ったら廃刊になるだろうと予想していたのですが、その予想は見事に外れてまだ存在しています。
一見するとキワモノですぐに消え去りそうなのですが、かなりの粘り腰を見せてきました。
別の言い方をすると、一定数の人が、こういう玉石混交の妖しさを持つ本に、時代に関係なく魅かれるという事です。
いや、実際のところ、ムーがどこよりも早く正確な情報を出すという事もたまにあります。
今記事で紹介するのは、2003年に発売されたムーに掲載されているものです。
私は当時、ムーがまだ存続していると知り、懐かしさから久しぶりに購入した思い出があります。
あの時、「まだ続いているのか、さすがにもう長くないだろう」と思ったのですが、2022年になっても刊行されています。
これは称賛に値すると思います。
地味ながら、凄い偉業なのではないでしょうか。
〇 日立が開発したミューチップについて ムー2003年3月号 鬼塚五十一の記事から抜粋
昨年(2002年)の「住基ネット」のスタートを皮切りに、日本でも全ての個人情報が管理される時代が近づきつつある。
前回(ムーの265号)の記事で、『来年に発行される円の新札にマイクロチップが漉き込まれる』恐怖を報告した。
新札にICチップを漉き込むことは、ユーロ紙幣でもほぼ決定しているという。
また、人体にICチップを入れることも、具体的になりつつある。
すでにペットや家畜には「マイクロチップの埋め込み」が導入されているが、それが人間にも移行しつつある。
日立が開発したマイクロチップの名は、「ミューチップ」という。
大きさは0.4ミリ角で、厚さは0.06ミリだ。
μ(ミュー)サイズ(ミクロン・サイズ)のチップだから、ミューチップと命名された。
現在は世界最小のチップだ。
1997年に日本政府の関係者から、「半導体の技術で偽札防止ができないか」と、日立に打診があった。
これに対し、日立の中央研究所でテレホンカードなどに組み込む薄いカード・メモリーを研究していた、宇佐美・主任研究員が、こう応じた。
「ICを薄くすれば紙幣に漉き込めて、偽札防止につながる」
これが、ミューチップの開発の始まりだった。
完成したミューチップは、日立の発表では「2.45GHzの高周波アナログ回路と、128ビットのROMを、0.4ミリ角のチップに集積した、非接触のICチップ」である。
つまり無線認識のICチップ(これをRFIDチップという)であり、電子レンジでも使われている2.45GHzのマイクロ波をあてると発生する自己電流を電力源として作動し、128ビットのデータを無線で送り返すシステムだ。
RFIDチップは、10年以上前から実用化されている。
JR東日本のカードであるSuica(スイカ)や、万引き防止のタグなどで使われている。
これは非接触の無線で読み書きできるので、「無線タグ」とも言う。
日立のミューチップの凄さは、128ビットという大量のデータを扱えて、紙に漉き込めることだ。
データは暗号処理されていて、セキュリティもしっかりしている。
しかも単価は数十円のため、消耗品となりうる。
ミューチップが普及すれば、1個が数円になるコストダウンも可能だろう。
すでに2005年の愛知万博の入場券に、ミューチップの採用が決定している。
2004年に出る日本の新札に、ミューチップが入る可能性はある。
日本政府は偽札防止を理由にしているが、本当の目的はカネの流れを知るためである。
マイクロチップの技術が発展していけば、人工衛星から全ての紙幣の追跡も可能となる。
極小のチップで全ての紙幣が番号づけされて、ボタン1つでどのような経路を辿り、今はどこにあるかが分かるようになるかもしれない。
日立は、新日鉄、伊藤忠丸紅鉄鋼と共同で、「鋼材の管理システム」を開発した。
これまで鋼材は、サビや汚れなどでバーコードによる管理が難しく、チョークの手書きや、ラベル貼付を使ってきた。
それがミューチップの開発で、タグでの管理がしやすくなったのだ。
現在の技術では、スイカを見れば分かりやすいが、電波で情報を読み取るのは改札だけであり、通信は短距離である。
しかし技術が進んで、電波で長距離でも読み取れるようになれば、どうなるか。
そして極小チップが便利となれば、人間に埋め込む発想も出てくる。
アメリカで今話題なのが、「ベリチップ」という人体に埋め込むチップである。
開発したのはフロリダ州パームビーチにある「ADS社(アプライド・デジタル・ソリューションズ)」である。
ADS社は、ペットに埋め込むマイクロチップ(IDチップ)をすでに250万個も売っている「デジタル・エンジェル社」の関連会社だ。
ADS社のマイクロチップは、125KHzの無線信号を出し、1.2mの範囲までスキャナーでID番号を読み取れる。
ID番号を読み取り、その番号を情報が保有されているコンピュータのデータベースで検索する。
データベースにその人の病歴などが入っていれば、スキャンするだけでそのデータが分かるわけだ。
ベリチップは現在、価格は200ドルで、別途に月額10ドルのデータベース管理料がかかる。
ブラジル政府の大臣であるアントニオ・デ・クーニャ・リマは、次の発言をして激しい議論を巻き起こした。
「私はチップを体内に埋め込む史上初のブラジル人になりたい。
この技術はブラジル国民の安全に貢献する。」
アメリカのフロリダ州では、家族でチップを埋め込んだ者がすでに出ている。
その家族はジェイコブス家で、局部麻酔のわずか数十秒ですむという埋め込み手術を受けたのは2002年5月だった。
ADS社は、チップ埋め込みを申し込んだ最初の10万人限定で、価格を50ドル割引する全米キャンペーンを02年10月25日に始めている。
2002年11月17日に、イギリスの「オブザーバー紙」がこう報じた。
「イギリス内務省は、体内埋め込みチップを使って、性犯罪者の行動を追跡することを検討中」
翌日に内務省の報道官は事実と認めた上で、こう述べた。
「将来的に、体内埋め込みチップを使って人工衛星で性犯罪者の行動を追跡しつつ、心拍数や血圧を測定して犯罪の予測に役立てたい」
(※上記した、ムー2003年3月号 鬼塚五十一の記事では、2002年11月28日の東京新聞の記事を一部掲載しています。
それはマイクロチップ埋め込みの記事で、補足的な内容なので、その抜粋もこの下に書きます。)
〇 東京新聞2002年11月28日から抜粋
アメリカでは2002年5月に、マイクロチップをフロリダ州の家族3人が皮膚の下に埋め込んだ。
チップにはID番号が記録されていて、外からスキャナーで読み取れる。
イギリスでも02年夏に、子供の腕にチップを埋め込む案が出てきた。
こちらはGPSの受信機能を備えて、子供の居場所を把握するためのものだ。
実はマイクロチップを埋め込むのは、動物ではかなり以前から行われている。
大阪電気通信大学・工学部の竹田教授は言う。
「欧州では20年ほど前から、牧場で牛や馬の管理にチップ埋め込みが使われてきた。
体重やミルクの量といった個体情報が管理され、自動的にエサの分量などが計算される。
最近では、犬や猫などペットにも埋め込みは普及している。」
欧米では、迷子のペット探しや捨て犬を防ぐため、チップ埋め込みを法律で義務づける地域もある。
日本でも日本獣医師会が5年前から、チップ埋め込みの普及を求めている。
同会は「日本ではまだ2千匹しか埋め込まれていない。チップは注射で簡単に埋め込める」と言う。
(※動物にチップを入れるのは獣医師が行うため、普及させたがるのは利権獲得の思惑が裏にあります)
竹田教授
「アメリカ軍は、兵士の遺体を確認する認識票の代わりに、歯の裏に埋め込むチップを開発している」