『グレート・リセット』クラウス・シュワブ&
ティエリ・マルレ著の抜粋①
(2022.4.23.)

世界経済フォーラム(ダボス会議)の主催者であるクラウス・シュワブは、「グレート・リセット」を唱えています。

この社会のリセット計画を危険視する人がたくさんいて、私も3月の日記(グレート・リセットをするなら、富と情報の公平な分配をしよう)において取り上げ、批判をしました。

クラウス・シュワブが『グレート・リセット』という本を出しているのは知っていたので、このたび読んでみました。

あまり心に響かなかったのですが、言っている事に共感できる部分もあるなと感じたのも事実です。

この本は、評判が悪く、「悪魔的な書物」と評する方まで居ます。

なにかと話題にされてますが、きちんと読んでいる人が少ないと感じてました。

そこで今回、私は全てをしっかり読んで、重要だなと思ったところはノートにとってみました。

それをここに書き、皆さんと分かち合おうと思います。

私が、要点をまとめたものになります。

なお、それなりに長いので、全4回くらいのシリーズになりそうです。
(2022.5.1.に追記。全6回で完了しました。)

せっかくなので各回の最後に、私の感想も書こうと思います。

補足ですが、この本はクラウス・シュワブの著作と思ってましたが、ティエリ・マルレとの共著でした。

出版されたのは2020年の7月で、文中に出てきますが書いたのは2020年6月です。

コロナ・ウイルスの流行が始まって、まだ半年も経ってない時期に書いたものです。

重要なことなので、太い色字で書きますが、『グレート・リセット』の内容を鵜呑みにするのは絶対にしないで下さい。

これはあくまでも、著者の想像や予想であり、確定した事ではありません。

私もそうしながら読んだのですが、冷静さを保ちつつ、批判の目も持って読んで下さい。

〇『グレート・リセット』クラウス・シュワブ&ティエリ・マルレ著から抜粋

新型コロナウイルスの世界的な流行は、今後何年もこの危機に対処することになり、多くのことが元に戻らなくなる。

あらゆる分野で不安定な時期に突入し、人々の生活のすみずみにテクノロジーの波が押し寄せる。

何百万という企業が存亡の危機にさらされ、多くの企業の将来は不透明になる。

一方で、人々が自省する機会も増え、社会の分断や不公正などがむき出しになるので、世界を根本から作り直す時だと気付く。

その新たな世界がどんなものかを、私たちは想像して本書に書く。

本書を執筆している今(2020年6月)に、コロナ流行(パンデミック)は各地で悪化している。

多くの人は「いつになったら元の生活に戻れるのか」と考えているが、もう何も元に戻らない。

なぜなら、パンデミックを機に世界の方向性が根本的に変わるからだ。

コロナ・パンデミックの危機の影響は、何年も続く。

今後の展開について分かりやすく、指針を紹介しつつ、全体像を述べる。

これから起きる変化は、グローバリゼーションの後退、米中の切り離し、オートメーションの急速な普及、広がる監視社会への懸念、強まる福祉政策への要望、ナショナリズムの高まりと反移民の感情、テクノロジーの台頭、企業に求められるネット上のプレゼンスの強化などだ。

新しい形の通貨、公共利益の徹底した追求、思い切った福祉および税制上の措置、地政学的な再編も考えられる。

どのように変化させるかは、私たちの想像力が決める。

より平等にも独裁的にもなれるし、少数のための利益か多数のための利益かも決められる。

大事なのは、パンデミックを利用して、世界のイメージを描き直すことだ。

グローバリゼーションと技術の進歩が一挙に進んだことから、人々の相互依存が強まった。

地球に住む人々は、もはや同じ船に乗っていると言える。

世界経済フォーラムの『グローバル・リスク報告書 2020年版』の資料は、人類の直面するリスクが相互に関連していることを表している。

例えばコロナ感染症のリスクは、やがて社会不安や、失業、財政危機といったリスクを生む。

グローバリゼーションと技術の進歩は、「急ぐ文化」も生んだ。

今や世界人口の52%がインターネットを利用している。

社会が豊かになるにつれて、時間はますます貴重になる。

スピードを人々に生々しく印象づけたのは、新型コロナウイルスの感染拡大だ。

1ヵ月で世界中に感染し、スピードの速さが大混乱を生んだ。

パンデミックを抑制するために必要なのは、次のものだ。

流行の発生をすぐに検知できる監視ネットワーク、新たなウイルス株を分析して治療法を開発する研究所、巨大なITインフラ、決定を下したら手続きを省いて実行できる行政組織。

パンデミックは、いずれ起きることだった!

何年も前から、WHOや世界経済フォーラムやビル・ゲイツが警鐘を鳴らしていた。
そして封じ込めをものともせずに、多くの国に広まると予想していた。

これは自信を持って言える。
パンデミックは、第2、第3、第4と、次々に波及する。

失業率が急上昇し、多くの企業が倒産し、一部の国は崩壊の瀬戸際まで行く。

歴史を見ると、パンデミックはグレート・リセットの契機となってきた。

1347~51年にかけて欧州で黒死病が広まった時、人口の40%が失われたが、労働者は初めて社会を変える力を実感した。

というのは、黒死病の終息後に、多くの労働組合が労働時間の短縮と賃上げを勝ち取った。
資本家の側がコストをかけてでも再建を急ぐからだ。

ただし現代ではオートメーションの台頭で、終息後に労働者に有利になるかは分からない。

2020年の2月から5月にかけて、世界中の政府がパンデミックを封じ込めるために経済の閉鎖を決断した。

各国は経済を自立させる方向に舵を切り、サービス業が大きな打撃を受けた。

ワクチンを入手するまでは、この状況はノーマルには戻らないだろう。

2020年6月の時点で、ワクチン開発の治験が135回以上行われて、開発が目を見張る勢いで進んでいる。

ワクチンを拒否する人々が増えている中で、世界中の人々にワクチンを打つには、大きな政治力が必要だ。

いま、旅行、接客、スポーツといった業界は苦境にある。

アメリカでは2020年の3月と4月の2ヵ月で、3600万人以上が職を失った。

パンデミックは、労働者の代替を進めるだろう。
肉体労働の多くは、人に代わってロボットやマシンが引き受ける。

労働のマシン化の代表例として、コールセンターを見てみよう。

コールセンターはパンデミックの前から、人工知能(AI)が導入されて、単純労働の自動化が始まっていた。

音声認識ソフトなどの導入で、近いうちに数十万から数百万人の雇用が失われるだろう。

労働の自動化は、経済状況が悪くなると開発が進む傾向がある。

人件費を削るために、単純労働を経営者は自動化しようとする。

ポスト・コロナの時代は、経済成長率はこれまでよりもかなり低くなる。

それが、これからの経済の特徴になりそうだ。

コロナ流行で経済が大打撃を受け、多くの国で人口が減少してしまい、経済の低成長時代となる。

人々はいずれ、GDPの右肩上がりの成長は意味がない、との結論に達する。

〇村本尚立のコメント

私が冒頭の部分を読んで感じたのは、まだコロナ・ウイルスの流行がどうなるか分からない時期(2020年6月の時点)なのに、「この流行は何年も続いて、波がいくつも来る結果、社会は元に戻らなくなる」と断言していることへの違和感でした。

当時の私を振り返ると、コロナ流行が世界的な騒ぎになるのに驚くので精一杯で、いつ終わるかは誰にも分からないだろうと思ってました。

ぶっちゃけた話、あと数ヵ月以内に突如として終息するかもな、とも思ってました。

今までの鳥インフルエンザとかO157の流行って、大騒ぎするわりにある日からパタっとニュースが無くなり、消えてたじゃないですか。

今回のコロナ・ウイルスも、正体不明とされてたけど、パタッと消える可能性があったと思うのです。
実際にテレビに出る専門家も、「いつ終息するか分かりません」と言ってました。

なぜ2020年6月の時点で、「流行が何年も続き、感染の波が何度も来る」とクラウス・シュワブ&ティエリ・マルレが分かったのか。

これを訝しむ人は、当然いるでしょうね。

「パンデミックはいずれ起きることだった!」と、!入りで強調しているのも、「なぜそんなことが、あんたに分かるの?」と思いました。

今回は出てきませんが、この後でクラウス・シュワブは、コロナ・ウイルスの発生を地球温暖化と強く結びつけてます。

クラウスにしてみると、地球温暖化がここまで進んだからパンデミックは近いうちに必ず起きるはずだったという事なのですが、私はこれに同意できません。

コロナ流行は、アメリカや中国が生物兵器を開発した結果、強力なウイルスが生まれてしまい、それが研究所から出て世界に流行したと見てます。

その証拠もそれなりに出ています。

クラウス・シュワブの考えるグレート・リセットの詳細は、次回以降に出てきます。


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