安倍晋三・暗殺事件の勉強⑧では、BSの土曜番組「報道特集」の7月30日放送を取り上げました。
その翌週の「報道特集」も、統一教会を取り上げて充実した内容でした。
今回はその放送を取り上げます。
〇TBSの「報道特集 2022年8月6日の放送」から抜粋
統一教会の、世界平和統一家庭連合への名称変更があったのは2015年だが、当時に文科省の幹部だった前川喜平は、こう証言する。
「名称の変更は、下村博文・文科大臣の判断なしには、絶対に行われなかった。
(文科省・外局の文化庁の)文化部長が決められる事ではない。
文化部長よりもずっとランク(役職)が上だった私が、「ノー」と言った案件なのに、文化部長が「やります」と言うのは、役人の世界だけではあり得ない。」
(※下村博文は、「自分は報告を受けただけで、名称変更を決めたのは文化部長だった」と語っている。
その釈明は嘘だと、前川喜平は説明しているのである。)
警察庁を所管する国家公安委員会の長である、二之湯智は、記者会見でこう述べた。
「統一教会がどういう教義をもって布教活動しているのか、私はさっぱり分からない。
私は政治家だから(自民党の国会議員だったから)、付き合いの一環として、(統一教会に)名前を貸した。」
二之湯智は、現在は議員ではなく、政界引退するという。
(※二之湯智は、統一教会系の団体が主催した2018年の「ピースロード」というイベントで、京都府・実行委員長を務めた。
2021年に開催予定だったイベントでも、呼びかけ人となった。
この責任を問われた二之湯智は、上記の釈明をし、何も知らなかったと言って逃げた。)
統一教会の元信者の石原早苗は、こう証言する。
「統一教会の婦人集会では、教会に選挙の立候補者が来て、「その人を応援しましょう」と言われた(指示された)ことがありました。
これは市長選挙の時でした。
私たち信者は昔から、自民党を応援するように指示されてました。」
同じく元信者の八塚真理は、1994年まで10年間、統一教会の信者だった。
彼女も証言した。
「1990年ごろ、選挙事務所で投票を呼びかける電話をするように、(統一教会から)命じられました。
この人たちにかけてと、名簿を配られて、片っ端から電話をしました。
もちろん無報酬です。
他の信者たちも選挙事務所に行かされてました。
1992年に、マスコミがわあっと霊感商法や合同結婚式を取り上げましたよね。
その時には、放送局に皆で批判の電話をするようにと、指示されました。
これは無言電話です。
何度もかけ直しました。」
霊感商法や合同結婚式をマスコミが取り上げた当時、TBSには無言電話が3万本もかかってきた。
八塚真理(元信者)
「統一教会を悪く言う人は、信者にとってはサタンなのです。
統一教会に反対する人は、皆サタンだと教わりました。
私は信者だった時期に、2000万円以上も献金しました。
絵が100万円とか、呉服が80万円といった値段で、『天から見たら光輝いた品だ』と教えられて買いました。
『高額だが、他人に分からない価値があるのだ』と教わりました。
統一教会を辞めた後に、その絵を画廊に持っていったら、粗悪品だと言われました。
100万円のものが、額縁代しか値がつかなくて、5千円でした。」
石原早苗(元信者)
「(統一教会に居ると、)献金が次々にやってきます。
1つの献金のノルマが終わらないうちに、次の献金が始まりました。
私は(合計で)500万円弱を献金しました。
保険を全て解約して献金したし、子供たちが貯めているお金まで献金した事もあります。
そうしろと指示されたんです。
借金してでも献金しなきゃと、洗脳されてました。
献金しないと、夫や子供に災いがあると、脅されてました。
こんな詐欺団体は、宗教法人に認めていてはいけないとの強い想いから、(顔出し実名で)証言をしました。」
韓国で、統一教会の信者の脱会を支援するキムさん(仮名)は、100人以上の相談を受けてきた。
キムは言う。
「日本人の信者が、直接に現金を持って韓国に来て、解怨式のために献金をしています。」
解怨式を行うのは清平で、そこは文鮮明・教祖が地上に天国を造るとして開発してきた地である。
元信者で、解怨式に参加したことのある日本女性が解説してくれた。
「解怨式は、先祖の霊を救うための、先祖解怨として行います。
怨みや後悔を持ったまま地獄で苦しむ先祖を、天国に導く儀式です。
先祖の1代から7代までの解怨は70万円で、それ以降(それより前の先祖)は7代ごとに3万円かかります。
私は、父方の父をたどる先祖と、母方の父をたどる先祖を、80代前まで解怨するのが望ましいと教わりました。」
統一教会系団体のホームページにある、解怨式の写真を見ると、現在では430代前までの先祖の解怨に拡大しているようだ。
仮に1代を30年で計算すると、430代前は1万2900年前になる。
統一教会の霊感商法と闘ってきた紀藤正樹・弁護士は言う。
「解怨式は、1990年代の半ばに突如として始まりました。
当時、日本の信者が献金の横領をしているのではないかと、韓国の本部が疑いました。
それで韓国の清平で解怨式を始めて、お金を韓国に持ってこさせる仕組みを作ったのです。」
前述のキム
「日本信者の献金の力は大きく、その力で統一教会は多くを成し遂げたのです。」
アメリカ統一教会(統一教会のアメリカ支部)で幹部だったアレン・ウッドは、こう証言する。
「文鮮明・教祖は、1970年代の初めに、『日本、韓国、アメリカで、政教分離を崩壊させるのが、私の目的だ』と話していました。
政治と宗教を融合させた上で、自分のそのトップになろうとしていました。」
文鮮明は、教団の設立から7年後の1961年に、軍事クーデターで韓国の政権を獲った朴正煕に近づいた。
アメリカ連邦議会・下院の1978年の報告書には、こうある。
「KCIA(韓国CIA)の創設者である金鍾泌が、政治手段として使うため統一教会を組織した」
金鍾泌は、KCIAの初代部長で、朴正煕の右腕だった男である。
文鮮明と金鍾泌は親密になり、互いに利用し合う関係を結んだ。
アレン・ウッド
「KCIAは、アメリカの統一教会・支部を操っていました。
朴正煕の名前は、当時のアメリカ統一教会でしょっちゅう聞きました。」
KCIAの元職員は語る。
「統一教会は、KCIAに協力する見返りとして、様々な要求をしてきました。
公務員用のパスポートが欲しいと言ってきた時は、さすがに却下しました。
統一教会は、『日本の国会議員たちが、板門店(韓国と北朝鮮の国境)を見学したいと言っているので、何とかしてほしい』と要求してきた事もありました。
当時は、板門店は国連軍の管理下だったので、我々KCIAが交渉して、何度か実現させました。」
上述したアメリカ下院の1978年の報告書では、統一教会とKCIAの金銭のやり取りも出てくる。
「KCIAは、統一教会の日本の信者らに、反共活動に参加した報酬として、3000ドルを支払った。
アメリカ統一教会の幹部は、日本支部の幹部から22万3000ドルを受け取った。」
米ソが和解して冷戦が終わると、統一教会は政治方針を一変させた。
文鮮明は、(ソ連が崩壊した)1991年に北朝鮮を訪問して、金日成・主席と会談した。
統一教会の関連誌は、1993年にこう書いている。
「文鮮明・総裁は、2年前に北朝鮮の首都・平壌を訪問して、そこから戻ると、ブッシュ米大統領に『金日成を殺そうとしないように』と伝えました。
そして『アメリカは北朝鮮と韓国が協力するのを助けなければならない』と伝えました。
しかしブッシュ大統領は従わず、(統一教会が選挙協力しなかったので)再選できなかったのです。」
アメリカ国防情報局の文書によると、1991年の文鮮明の訪朝では、金日成に4500億円(35億ドルといわれる)を(賄賂として)渡したという。
2年後の93年にも、文鮮明は金正日に誕生日プレゼントとして300万ドルを贈った。
アレン・ウッド
「統一教会は、政権に取り入るために、理念を変えてきました。
例えば1960~70年代には、人工妊娠中絶に一度も反対しませんでした。
それがアメリカのキリスト教右派にアプローチし始めると、中絶に強硬に反対し始めました。
統一教会にとって大事なのは権力で、信仰は関係ありません。」
日下部正樹(報道特集のニュースキャスター)
「統一教会を延命させてきたのは、選挙で利用してきた(秘書派遣業者や組織票として使ってきた)、(主に自民党の)政治家たちです。
さらにはマスメディアの無関心です。
私を含めて、政治家と統一教会の癒着を見過ごしてきたのは、権力の監視という(メディアの)任務を果たしてこなかったと言えます。」
〇村本尚立のコメント
統一教会が、アメリカCIAや韓国CIAと繋がっていることは、それを指摘する方がいましたが、徐々に裏がとれてきてますね。
嫌韓や嫌北朝鮮を唱える自民党が、裏で統一教会を介して韓国や北朝鮮の権力者と繋がっている事も、明らかになってきました。
こうした事は、陰謀論者として一般人から疑いの目で見られているリチャード・コシミズさんとかが前から語っていました。
リチャード・コシミズさんは、「創価学会も統一教会と同じくらいに酷いことをしている」とか、「創価学会や統一教会は、アメリカのディープステート(DS)やCIAの手先で、麻薬事業に手を出し、南米でマネー・ロンダリングしている」と言っています。
ここまで来ると、そういった話も裏が取れてくるのではないでしょうか。
とりあえず統一教会(世界平和統一家庭連合)は、宗教法人の資格を日本政府は剥奪すべきです。
もう明らかでしょう、詐欺的な組織だということは。
私に言わせると、たいていの宗教が詐欺的な面を持っていますね。
例えば仏教は、開祖のゴータマ・シッダッタは「先祖供養しろ」とも「墓を立てろ」とも言ってません。
日本で行われている、お寺での墓守や墓参りや供養は、本来の仏教とは何の関係もないものです。
しかし日本仏教の多くの派は、それをメイン事業にしています。
キリスト教のカトリック派も、マネー・ロンダリングを組織ぐるみでしたり、指導者が児童に性的虐待をしたりと、めちゃくちゃな事をしています。
だから、宗教法人という制度(法律)で、宗教団体を税制などで大優遇をするのは、間違ったことだと思っています。