遅ればせながら、サッカーW杯決勝の感想です
それ以外もちらほらと
(2014.10.14.)

今日からは、サッカーについての記事を3つ連続で書こうと思います。


まず、遅ればせながら、『サッカーW杯2014の決勝戦』について感じた事を書きます。

ずっと書こうと思いつつ、他の記事を優先して、先延ばしにしていました。



決勝戦は、ドイツ対アルゼンチンとなり、延長戦でドイツのゲッツェ選手が点を決めて、ドイツが優勝しました。


私は7月4日の日記で、「優勝するのはドイツかコロンビア」と予想していたので、予想が当たりましたね。


ドイツは今大会で一番充実したサッカーを展開していたし、選手層が一番厚かったです。

だから、ドイツの優勝は「最強国が勝つ」という順当な結果だし、納得ですねー。



ちなみに、決勝点となったゲッツェさんのシュートは、あまりに滑らかな動作で決めたので判りづらいですが、スーパー・シュートですよ。

走りながらセンターリングを胸でトラップし、地面に落とさずにそのままボレーシュートをして、角度の無い中で逆サイドに流し込むという、檄ムズのシュートです。


あれをW杯の決勝で出来るのは、凄いですよ。

さすがに「ベッケンバウアー以来の逸材」と言われる選手ですね。



ドイツは、とにかく素晴らしい選手が集まっていましたよ。


決定力があり確実に点を獲れる、ミュラーさん。

キャプテンで抜群のポジショニングを誇る、ラームさん。

素晴らしいパスセンスを持つ、エジルさん。

無尽蔵のスタミナと根性で鬼のディフェンスをする、シュバインシュタイガーさん。

強いフィジカルで1対1でもきっちり相手を止める、ボアテングさん。

読みの良さと卓越した勇気でDFの裏のスペースをカバーし続けた、ノイアーさん。


他にも良い選手が揃っていたし、ベンチメンバーも充実していて、全てのポジションに最高の選手が居ました。



ラームさんのポジショニングの絶妙さと、ベストのタイミングで出す鋭いパスには、痺れましたねえ。

サッカーをする子供達は、ぜひ彼の動きを勉強してほしいです。

名将グアルディオラが、「私が指導した中で、最も賢い選手」と褒めちぎるのも納得ですよ。


ラームさんは、ボールを持った時の細かいターンが、信じられないくらいに上手いです。

重心が低いし、ボールが足元から離れないので、マークする相手はボールに触れません。



シュバインシュタイガーさんの気迫のディフェンスも、凄かったですよ。

彼は読みが良く、危険な場面に必ず現れるのですが、「よくスタミナが続くなあ」と感心します。

スタミナが尽きて、根性でプレイしている時間もありますが、プレイの精度が落ちないのです。
これは凄いですよ。



ドイツはディフェンス・ラインを高く保っているので、カウンターを食らった時には、センターバックのボアテングさんは相手のFWと1対1になる場面が何度かありました。

そこで抜かれずに、ボールを奪い続けるボアテングさんには、感動しましたね。


日本もディフェンス・ラインを高く設定していますが、日本だとカウンターでやられてしまうんですよ。

ボアテングさんを見ていて、「日本に足りないのは、1対1で止められるセンターバックだな」と痛感しました。



GKのノイアーさんも、最高でしたね。

私は、彼のような知的で能動的なGKが大好きなのですが、長いサッカー史の中でも屈指のGKだと思います。

ディフェンスだけでなく、パス能力も素晴らしいです。




逆にアルゼンチンは、凄い選手は、メッシさん、ディマリアさん、マスチェラーノさん、だけでした。

それをよく理解した上で、攻撃はカウンターを基本にして、守備を固めて失点しないようにするスタイルでした。


アルゼンチンは、決勝戦では良いプレイをしていましたが、それまではつまらない試合ばかりでしたよ。


はっきり言って、私はアルゼンチンのサッカーには全然心が動きませんでした。

「勝ち上がっているけど、だから何だと言うのだ? こんなつまらないサッカーをして。」と、ずっと思っていました。


もしアルゼンチンが優勝したならば、私は白けてしまったでしょう。

ドイツが勝ってくれて、本当に嬉しかったです。



アルゼンチンの決勝戦の戦い方について指摘をすると、前半に1番躍動していたラベッシさんを後半初めにアグエロさんに代えたのが、大きな采配ミスだったと思います。


ラベッシさんは、それまではいまいちの出来でしたが、決勝戦は素晴らしい動きを見せていました。

彼をベンチに下げて、怪我明けで活躍できるか分からないアグエロさんを投入するのは、ネーム・バリューで選手起用をしている様にしか見えなかったですね。




今大会では、カウンター・サッカーでオランダとアルゼンチンが見事な結果を出したため、「カウンター・サッカーが見直された」と言う人もいます。

でも、オランダのカウンターにはファンタジーがありましたが、アルゼンチンには無かったです。


アルゼンチンは、メッシさんに守備を全くさせないなど、極めて特殊な戦い方をしていました。

「7人(GKを入れれば8人)でがっちりと守り、攻撃は前線3人の個の力に任せる」というスタイルで、攻守が完全に分業されていました。


攻撃と守備に連動性がないので、単調でしたよ。

勝つためには有効な戦術だったのかもしれませんが、見ていて面白くなかったし、他のチームに真似をしてほしくもありません。



今大会では、ポゼッション・サッカーの王者であるスペインが惨敗したので、「ポゼッション・サッカーの時代は終わった」と言う人もいます。

しかし、優勝したドイツは完全なポゼッション・サッカーだったし、これからも主流であり続けると思います。


結局のところ、どんなサッカー・スタイルも長所と短所があるものだし、その国に合うかどうかが重要だと思います。



日本は、やはりポゼッション・サッカー(パス・サッカー)が合っていますよ。


カウンター・サッカーには、オランダのロッベン選手や、アルゼンチンのメッシ選手とディマリア選手のような、『圧倒的な個の力』が必要です。


「スペースがあれば、ディフェンダー2人に対して1人で勝負できる選手」がいるなら、カウンター・サッカーは機能します。

でも、日本には居ないでしょう?


そもそも日本人は集団になると、個の力よりも和の力や一体感を重視するし、和の力で結果を出した時に喜ぶ気質をしています。

だからこそ、パスを重視するし、パサーが評価される文化があります。


日本人は、美しいパスワークに心を動かされる気質をしており、『パス重視の伝統』があると思います。
パスに溺れてはいけませんが、気質に根付くその伝統は尊重すべきです。

だから、陣形をコンパクトにしてボール・ポゼッションを高め、組織力や細かいパスワークで勝負した方がいいです。



今大会のドイツ代表は、スタメンの半数がバイエルンの選手です。

彼らは、代表でもバイエルンのスタイルを貫いていますよ。


そうして現在のバイエルンの監督は、すでにポゼッション・サッカーの生き神となっているペップ・グアルディオラです。


私は、『私の提案』のページに「日本サッカー界の皆さん、ペップのバルサを目指し続けましょう」をだいぶ前に書きました。

この提案は、今大会を経ても色あせないと確信します。



今のバイエルンやドイツ代表が素晴らしいのは、FCバルセロナ風のポゼッション・サッカーに、運動量の多さ・背の高さ・フィジカルの強さが加わっている事です。

正直、「そこまで全てを兼ね備えるなんて、ずるくない?」と思いますよ。


キャプテンとして活躍してきたラームさんは代表を引退するそうですが、ドイツ代表はまだまだ強い状態を維持するでしょう。




今大会では、準決勝のドイツ対ブラジルが7対1の大差になった事も、大きな話題となりました。


私としては、意外な結果ではなかったです。

ブラジルは、選手の連係がいまいちだったし、MFに魅力的な選手がおらず、攻撃の組み立てが出来ていませんでしたから。


ブラジルは、ホーム・アドバンテージが無かったら、もっと早くに敗退していたと思います。

そもそもブラジルは、2013年のコンフェデ杯で優勝したためにいきなり注目される事になりましたが、それまでは散々の出来だったんですよ。


選手層の厚みが、ドイツとブラジルでは全く違いました。

ブラジルは、復調してきていたカカーやロナウジーニョをベンチに入れておいた方が良かったです。
彼らのような、経験の豊富さと高い個の力を持つ者がいたら、ドイツにあそこまでボロ負けをする事はなかったでしょう。




このW杯では、新たなテクノロジーが審判に投入されて、「ゴールライン・テクノロジー」、「バニシング・スプレー」が採用されました。

どちらも、素晴らしい効果を発揮していましたよ。

Jリーグでも、ぜひ採用してほしいです。



私は、サッカー好きなので年中サッカー観戦をしていますが、その中で新たなルール・アイディアをいくつか持つようになっています。

ついでなので、ここで発表したいと思います。



まず1つは、「ビデオ判定の導入」です。


テニスやバレーボールでは、「数回だけ、審判にビデオ判定を要求できる」というルールが採用されています。

これをサッカーにも導入しましょう。

監督の要請で行うようにし、「各チームが1試合に2回できる」とか「「前半1回、後半1回で可能」とすればいいでしょう。


得点したのにオフサイドにされる場面とか、判定が難しい場面では、ビデオ判定をしたほうがすっきりする事もありますよ。

ビデオ判定をすると試合が一時中断しますが、正確なジャッジが下されれば、観客も選手も納得するはずです。
不当なジャッジで試合が荒れていくよりも、ずっと良いです。
    


もう1つは、「選手交代について」です。


現在は「1試合に3人まで交代可能」となっていますが、「GKだけは、3人とは別枠に、1人交代できる」とした方が面白くなります。

こうすれば、GKの負傷に備えて選手交代を控える(遅らせる)ことがなくなります。


たまに、選手交代枠を使いきっているのにGKが負傷したり退場したりして、フィールド・プレイヤーがGKをする時があります。

アクシデントとして観客はそれなりに楽しめますが、ゲームが壊れてしまっているのも事実です。


あと、「延長戦に入ったら、さらに1人を交代可能にする」のも、ゲームをアグレッシブにできると思います。

延長戦になると、フィールド上の選手が疲れきって、試合がダラダラする時があるんですよ。
あれが、もどかしくて仕方ないです。




最後になりますが、ドイツが優勝してくれて、本当に嬉しいです。


W杯は、攻撃的で魅力的なサッカーをするチームが優勝すべきですよ。

守備的なカウンター・サッカーのチームが優勝するなんて、私は許せません。


日記 2014年10~12月 目次に戻る