なでしこジャパンの仁川アジア大会での試合ぶりを見て
それ以外も少々
(2014.10.21.)

なでしこジャパンの試合は、ほぼ毎試合テレビ観戦しています。

色々と感じているので、それを書きます。

先日行われた「仁川アジア大会2014」での試合について書く前に、まず「5月にあったW杯のアジア予選(予選を兼ねた大会)」について書きます。

なでしこは良い試合を続けて、W杯の出場を決めつつ、大会で優勝しました。

(この大会のなでしこについては、初戦を5月16日の記事で取り上げています)

この予選大会では、宮間さんが大会MVPに選ばれましたが、日本では川澄さんの活躍がダントツだったと思います。

私は、彼女がMVPだったと思いますよ。

川澄さんの圧倒的なスタミナには、心底から驚かされました。

男子の長友さんよりも上だと思います。

この大会は、試合日程が厳しく、中1~2日で試合をしていったのですが、川澄さんは毎試合出ているのに疲労をほとんど見せず、90分を通して動き続けていました。

「人間ですか?」と思いましたよ。

女子の場合、あまりにハードな運動をすると、月経が止まるなど深刻な影響が身体に出ると聞いています。

川澄さんのように女性が超人的な運動をすると、私は感動するよりも心配になってしまいます。

大丈夫ならいいのですが…。

この大会では、センターバックの川村さんの活躍も光っていました。

彼女は初めて代表のセンターバックに起用され、クラブチームではボランチをしているそうですが、守備能力は高いし、集中力を持続させられるので凡ミスをしません。

川村さんの活躍ぶりから、代表に定着すると思ったのですが、先日の「仁川アジア大会」には招集されませんでした。

怪我なのかと思いネットで調べてみましたが、そうではないようです。
彼女を呼ばなかったのは、私には驚きでしたね。

10月末に行われる代表戦では、再び招集メンバーに入っています。

少し話は変わりますが、5月のW杯予選に限らず最近でもそうなのですが、メディアは(試合を中継するTV局は)やたらとMFの猶本さんを取り上げるんです。

あれは、不公平なので止めてほしいです。

私は、試合中にベンチに居る猶本さんが度々画面にアップで映され、試合ダイジェストでも登場するのが、不思議で仕方なかったのです。

試合に出ていないのに(レギュラー・メンバーではないのに)、やたらと猶本さんをカメラが追い続けるので、強い違和感がありました。

で、ある時に母にそれを伝えたところ、「顔がきれいだからでしょ」と一刀両断でした。

私も(それが理由なのだろうか?)とは思っていましたが、(さすがにそこまで節操がないわけではないだろう)と自分を無理に思い込ませていました。

しかし、よく考えてみると、その理由以外にはあり得ないです。

猶本さんは、「澤選手の後継者」と持ち上げられています。
でも、確かに良いものは持っていますが、他の選手よりも頭抜けているとは思えません。

彼女を美形なために特別扱いするのは、他の選手たちに失礼ですよ。

さて。

ここからは、本題の「仁川アジア大会での、なでしこジャパンの試合ぶり」についてです。

基本的には、素晴らしいサッカーをしていましたね。

若手を多く招集して、初代表の選手を先発させたりしているのに、楽々と勝利を重ねていく姿を見て、「なでしこは強くなったなあ」と感心しました。

私が高く評価するのは、10対0みたいな大量差になっても油断せずに、失点をゼロに抑えていた事です。

これは、やれそうでやれない事です。

この「試合の最初から最後まで集中力を高く保てること」は、男子代表との大きな違いです。

若手までしっかりと浸透しているのを見て、なでしこの地力の高さを感じましたよ。

はっきり言って現在は、『女子代表のほうが男子代表よりも上』です。

世界ランキングや試合内容から見て、これは明らかですよ。

女子代表の選手紹介では、メディアは「女版の香川真司を目指す」とか「なでしこの柿谷曜一郎」と、男子選手を引き合いに出しています。

これは、彼女たちに失礼です。

私に言わせると、彼女たちの方が世界で通用するレベルにあります。

澤さんは、バロンドール(世界一のサッカー選手に送られる賞)すら獲っているんですよ!

男子代表のほうこそ、「男版の澤穂希を目指す存在」などと紹介されるべきです。

話を仁川アジア大会に戻しますが、なでしこは決勝戦までは楽勝の連続でしたが、北朝鮮との決勝戦では1対3で負けました。

観戦しましたが、日本は完敗でしたね。

なでしこは、基本的には北朝鮮を押し込んでいましたが、カウンターを食らって3失点しました。

どの失点も、相手のFWよりも日本のDFの数が多いのに、やられてしまいました。

この試合を観ていて痛感しましたが、日本は『センターバックの1対1での守備力の向上』が緊急の課題です。

これは、男子も女子も同じ状況です。

日本が採用している「ボール・ポゼッションを高めるパス・サッカー」は、カウンター対策が重要なのですが、それがまだ出来ていません。

私は、DFラインを高く設定する事は良いと思うんです。

なでしこが決勝戦まで楽勝で行けたのは、このやり方が上手く機能したからです。

DFラインを高くすると、DFラインの裏に広大なスペースが出来るので、次の4つが必要です。

① ライン・コントロールでオフサイドを取ること

② センターバックがポジショニングの妙でスペースを潰すこと

③ ボランチが下がってカバーすること

④ GKが飛び出してカバーすること

この4点のクオリティが、男子も女子もまだまだなのです。

そのため、カウンター攻撃に弱いチームになっています。

上記で説明したように、カウンターで失点するのはセンターバックだけのせいではないのですが、日本で一番不足しているのは『センターバックの守備能力』だと思います。

北朝鮮戦では、長船さんがセンターバックで起用されましたが、1対1でいいようにやられていました。

彼女はパス能力がとても高く、攻撃時には素晴らしい活躍をするのですが、強い相手だと守備力の無さが露呈します。

私は、最初の方で書きましたが、川村さんの守備力を評価しています。

彼女にセンターバックでもっとチャンスを与えてほしいですね。

ここからは、仁川アジア大会で私が注目した選手について書きます。

まず注目したのは、「右ウイングで出場した時の木龍さん」です。

木龍さんは、今までは左ウイングで起用される事が多かったのですが、右にいる方が3倍くらい良い動きをしますね。

彼女はトラップやドリブルが、女子の中では頭抜けて上手いです。

左利きだし、抜群のボール・コントロール技術を持つので、「女版のメッシ」と言えます。

実際に、ボールの運び方がメッシさんに似ています。きっと真似をしているのでしょう。

右ウイングは、川澄さんが起用される事が多いのですが、彼女は左も出来ます。

ですから、川澄さんを左ウイングにして、右は木龍さんでいいのではないでしょうか。

木龍さんがスタメンになれないのは、「ボールを持っていない時にさぼる癖があるから」です。
特に守備の時にさぼりがちです。

これが改善されれば、スタメン確定だと思いますよ。

次に、「ボランチで出場した時の中島さん」です。

中島さんも、今までは右ウイングなど他のポジションで起用されていましたが、ボランチに置かれてみると本当に素晴らしいです。

なでしこのボランチは、澤さん、宮間さん、阪口さんと、すでに良い選手が揃っています。

そのため、監督は中島さんの能力を知りつつも、他のポジションで使っているのかもしれません。

私が提案したいのは、「澤さんを元のFWのポジションに戻すこと」です。

澤さんは元々はFWだったのが、守備力やゲームの組み立て力を買って監督の佐々木さんがボランチにコンバートしました。

でも、ボランチの人材は充実してきています。
だから、澤さんをFWに戻していいと思うのです。

なでしこのFWを見ると、大儀見さん以外はまだ決定力が物足りないです。

澤さんをFWに加えれば、決定力が大幅にアップするのは間違いないです。

あとは、「初召集された19歳の増矢さん」です。

彼女は、ポジショニングが良いし、プレーに思い切りの良さがあります。

これからも代表に召集してほしい人材です。

FWの菅澤さんも、成長してきていると思います。

ポジショニングが良いので、シュート・チャンスをたくさん作っていました。

若手FWの中では成長株だと思いますが、簡単なシュートを外す事が多いので、そこが…。

話をまとめますが、仁川アジア大会でのなでしこジャパンは、若手を集めたわりには良いサッカーをしていました。

攻撃に関してはとても良い状態にあるし、守備もカウンター以外ではよく対応していたと思います。

北朝鮮戦は、相手を褒めるべきでしょう。

日本を良く研究していたし、少ないカウンター攻撃できっちりと得点していました。

北朝鮮は、強くなってきていますよ。

選手からは、やる気と自信を感じました。

名前は憶えていませんが、左サイドにめちゃくちゃ上手い選手がいました。

日本のW杯連覇は、さらに大変になりそうですねー。


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