バレーボール女子
代表戦とリーグ戦を継続して観ています、その感想①
(2015.11.19.)

バレーボールの女子については、昨年の夏に注目して以来、ずっと継続してTV観戦しています。

8月末~9月に行われた『ワールドカップ・バレー』は、女子代表は全試合をTV観戦しました。

先日にVリーグが開幕しましたが、それもTV中継された試合は観ています。

今日は、それらの試合を観て感じた事を書きます。

(W杯では、男子代表の試合も半分は観ました。なので、男子代表にも少し触れようと思います)

まず『ワールドカップ・バレー』の、女子代表の感想です。

嬉しいことに、4年に一度の大会で、日本で行われたし、オリンピックの予選も兼ねていたので、全試合がTV放送されましたね。

私はそれを観て、余すところなく今の女子代表の実力を知ることができました。

結論から言うと、女子代表はすばらしい試合を続けましたが、強豪国には勝てませんでした。

ロシア戦など、フルセットになって、あと一歩で強豪国に勝てる所まで行った試合もありました。
「惜しい~! あと少しなのになあ。」と、何度も思わされました。

個人的には、ロシア戦がいちばん見応えがありましたね。

まだ大会の序盤でお互いに元気一杯だったし、実力が伯仲しているのでシーソーゲームになりました。
あそこで勝てれば、波に乗れたと思うのですが…。

冷静に考えると、日本で開催されているのだから、ホーム・アドバンテージがかなりあります。

その状態でも強豪国には勝てないのは、けっこう差があると言えます。

この大会では、木村さんと古賀さんにメディアは注目していました。

しかし、私が予想していた通り、アタッカーでは長岡さんが一番の活躍を見せましたね

私は前から主張しているのですが、日本のエースは長岡です。

嬉しいことに、彼女は今大会では好調で、素晴らしいプレイをずっと披露しました。

大会前には不調だったので、心配した私は、8月20日の日記で彼女を叱咤激励していました。
それもあり、エースらしい活躍を見せていく彼女の姿を見て、「よしっ!!」とガッツポーズを何度もしましたよ。

「ここで決めて欲しい」という場面でスパイクを決めてくる長岡さんは、かっこ良かったなあ。

エースというのは、得点をたくさん取るのも大事ですが、それよりも『劣勢の時間帯に着実に得点してくれる存在』なんです。

それができるのは、今の日本では彼女なんですよ。

試合を何試合も観戦した方なら気付いたと思いますが、今の女子代表は『右サイドは長岡頼みで、代わりを務められる選手がいません』。

このため、彼女が疲れてきてベンチを温める時間が増えると、右サイドの攻撃が機能せず、攻撃は単調になり、一気に失速します。

これは、男子代表にも見られる現象で、右サイドに君臨するキャプテンの清水さんは、代えのきかない存在になっています。

彼が疲れてきたり、厳しいマークにあうと、攻撃が一気にしぼんでしまう。

この『右サイド(ライト)の選手層が薄い』という問題は、とても深刻です。

長岡、清水と同レベルは無理でも、ある程度の活躍を見込める右サイドのアタッカーを、育てないといけない。

できればサウスポーがベストですが、器用な選手なら右利きでも任せられるはずです。

せめて後衛にまわった時くらいは、長岡と清水を休ませてあげたい。
2人のバックアタックは強力ですが、ずっと出し続けては怪我につながってしまう。

女子代表では、左サイドは古賀さんの活躍が目立ちました。

正直に告白しますが、私はここまで活躍するとは思っていませんでした。

驚くことに、古賀さんはまだ10代で、国際大会では経験不足なのに、ばんばん得点を決めていきました。

彼女の才能は知っていたが、ここまでやるとは…。
私は観戦中に、何度か目が点になりました。

おそらく各チームは、左サイドは木村をマーク(研究)していたと思う。
ノーマーク状態だったので活躍できたのではないだろうか。

今大会でブレイクしたから、古賀さんはこれからは厳しいマークにあう。

それでも活躍できれば、日本のエースとして私も認めます。

彼女をエースと認めるには、まだ早い。
大手メディアは「新しいエース」とか「木村の後継者」とか、うるさく騒いでいるが、現エースの長岡さんに失礼だし、古賀さんの成長にも良くない。

長岡、古賀の活躍に対して、木村さんと迫田さんは低調でした。

木村さんは最初の数試合では活躍したが、その後は失速し、スタメンからも外れがちでした。

迫田さんも、ベンチを温めてばかりだった。

この2人が素晴らしい才能を持っているのは、間違いない。それは保証する。

だから、もっと活躍してくれないと困る。

私は日本がオリンピックで金メダルを取るのを夢みているので、2人の低調ぶりには激しく困っています。

だから、あえて厳しい事を指摘しつつ、アドヴァイスをします。

まず木村さんですが、あなたは『スタミナがない』。
私は前々から、この点がすごく気になっています。

体力がないから、連戦が続いていくと、存在感がどんどん薄くなっていきます。
そうして、大会終盤の重要な試合で活躍できない。

安定感がないのに、彼女を「日本の大エース」と持ち上げる大手メディアを見ていて、「バカなんじゃないか」と感じる日々です。

メディアの言うお世辞など、いっさい無視してくれ。
あなたは、代表のエースではない。
エースになりたいならば、スタミナをつけて、厳しい日程でも調子を落とさない選手に成長してほしい。

彼女を活かすには、代表のキャプテンを他の選手にするのも、重要だと思います。

私は何度も指摘してますが、彼女はキャプテン向きではないです。

キャプテンの重責から解放されたら、もっと活き活きとプレイするはず。

厳しい言葉を連続させたので、最後に褒めておきます。

木村さんは、凄いサーブ技術を持っています。

前々から良かったが、さらに磨きがかかっている。
現在では、世界でもトップクラスのレベルに到達しています。

サーブをいちばん熱心に練習しているんじゃないかなあ。

彼女は、背が高いし器用なので、アタッカーになってしまった。
だが、実はおとなしい性格をしているし、脇役が似合う人だと思う。

彼女の性格を考えると、地味に一人でちまちまとやるサーブ練習が向いているのも頷けます。

次に迫田さんです。

私は以前に、「前衛でスパイクを打つ時は、もっと踏み切る時に内股にして、しっかりと踏ん張ったほうがいい」とアドヴァイスしました。

この点については、だいぶ改善されてきたと思う。
スパイクを打つ時の、空中での姿勢が安定してきた。

彼女には、もう1つ改善すべき点がある。

それは、『コースの打ち分けが下手』という事です。

大きく腕を振って力任せに打つことが多く、それは見ている観客には清清しくて気持ち良いのですが、コースが限定されています。

相手のブロッカーにとっては、コースを読みやすいと思う。

もっと相手の状況を見て、細かくコースを打ち分ける賢さを身につける必要があります。

この部分でも、長岡さんは優れているので、彼女を見習ってほしい。

迫田さんは、打つ瞬間にもっとリラックスした方がいいです。
元気一杯な人で、つい気合が入りすぎるのだが、あれで損をしている。

ワールドカップでは、女子代表はチーム全体として、相手のブロックに当てて外に出す「ブロックアウト」を活用できなかった。

もっとブロックアウトを練習したら良いです。

少し古い話になるが、高橋みゆきさんが、めちゃくちゃ上手かったんですよ。
あれは凄かった。

少し話は脱線しますが、私は「メグカナ」が持て囃されていた時代に、「日本のエースは高橋だ、みんな分かっていない」と思っていました。

高橋さんは、身長は高くないのに、重要な場面で得点していた。

私は中学時代にバレーボール部で活動したため、「重要な場面で決められるのがエースだ」と身に染みて分かっています。

だから、「ここぞという時に決めるのは高橋じゃないか。それに、彼女は安定して活躍している。どう見ても彼女がエースでしょ!」と思っていたのです。

身長のない高橋さんが愛用していたのが、ブロックアウトでした。

私の知る限りでは、彼女は日本のバレーボール史上で1番のブロックアウト・テクニックを持っていました。
彼女以上の選手を見たことはない。

高橋みゆきよ、日本代表のコーチになって、ノウハウを教えてあげてくれ。

あの神技は、1代限りの幻の技にするのは惜しい。
伝授して、後世に遺そうじゃないか。

彼女は本当に凄い選手だったのに、マスコミは「元気印」などと少しバカにしたあだ名をつけていた。

実力では劣るメグカナがTVで大きく取り上げられる度に、私は「高橋、お前が真のエースだ。分かる人は分かっているから、大丈夫だぞ。いちばん凄いのは君だ。」と、応援していたものです。

さて。
アタッカーについてはこの程度にし、次にミドルブロッカーについて書きましょう。

ワールドカップで起用されたブロッカーは、島村、大竹、山口、の3人でした。

メインで出場したのは、島村、大竹でした。

島村さんは、私が以前から推している選手で、スパイクとサーブで活躍しましたね。

特にサーブでは、連続して得点する事もあり、かなりの武器になっていました。

島村さんは、攻撃面では素晴らしいのですが、守備の面(ブロックとレシーブ)がもう一つなんですよ。

この点は、以前から気付いていたし、だからこそ5月28日の日記で「少し体重を落としたほうがいい」とアドヴァイスしました。

彼女は、少し太めの体型をしている。
最初に見た時よりも絞れてきているが、まだ絞ったほうがいいです。

おそらく骨太の体質で、痩せるのは大変なのだと思うが、現状であれだけの動きならば、絞ったら本当に凄い選手になれるはず。

特にブロックは、もっと練習してほしいです。

見ていて思うのは、『ジャンプ力の不足、ネット際での横移動が少し遅い』という事です。
体重を落として、ジャンプ力と俊敏性を磨いてほしい。

あと、今シーズンのVリーグを見ていて思うのですが、彼女のサーブは研究されてきている。

もっと厳しいコースを狙えるようにならないと、日本全体でサーブ技術が向上してきた今、もの足りないです。

もう1人の中心だった大竹さんは、私が今大会で最も驚かされた選手です。

全く期待していない選手だったので、活躍したのには心底からびっくりしました。

私は、昨シーズンのVリーグにおける彼女のプレイを見ていましたが、何も感じなかったのです。

だから、代表メンバーのリストを初見した際には、大竹の名前が入っているのに失望し、「なぜ? 何かの間違いだろ」と思いました。

特筆できるものを感じなかったし、地味な印象しかなかった。

ところが、W杯ではマルチぶりを発揮し、器用さを見せつけた。

彼女は、平均点の高さで勝負するタイプですね。
ブロックもスパイクもサーブもレシーブも、凄みはないけど無難にこなせる。
あと、メンタルが強い。

私が気になったのは、『スパイクを打つ時の姿勢の汚さ』です。

これは、彼女を初めてVリーグで見た時にも思った。

「このフォームでよく決められるなあ」と逆に感心してしまうほどの、ひどく乱れた体勢でスパイクを打つのです。

ぶっちゃけた話、あんなに汚いフォームでスパイク(クイック攻撃)をする人は、なかなかいない。

これを改善したら、別人に変身する可能性すらありますよ。

私が敬愛している山口さんは、いつも通り素晴らしいセンスのクイック攻撃を見せましたが、大会を通してあまり活躍しませんでした。

彼女は背が低いので、大柄な選手の揃う相手チームの時は、出場すらさせてもらえない。

小柄なチームが相手だと、彼女の出番となり、かっこいいクイック攻撃を披露してくれる。

彼女は「忍者」と世界では呼ばれているらしいが、あれほどジャンプして大きく横に移動しつつ、ジャンプ中の短い時間で相手と駆け引きできる人は、男子にもいないと思う。

世界一ともいえる凄い武器を持ち、コート上で優雅に舞う山口さんは、私は大好きなのです。

彼女の動きには、常に無駄がなく、女性的な優雅さと華があり、色気がある。

ここまで褒めたので、ぜひ許してほしいのだが、私は山口さんを代表から外すのを提案したいのです。

世界一を目指すには、背の高い強豪国を想定してメンバー選考しなければなりません。

彼女は本当に凄い選手なのですが、ブロックでは物足りなさがある。

彼女は、もし身長が185cmあったら、史上最高のブロッカーと呼ばれていると思う。

あの身長でブロッカーとして出て、それなりにブロック・ポイントも取っているのだから、185cmもあれば誰もかなわない。

山口さんは、凄いし美しい。奇跡的な存在です。

それを理解した上で、強豪国のスパイクに立ち向かえる、背の高いブロッカーに替えることを提案します。

次に、セッターについて話します。

W杯では、宮下さんと古藤さんが起用されました。

2人共、すごく頑張っていたと思います。

特に古藤さんは、初めて代表で大きな大会に出たとの事で、気合が入っていましたね。
私が見た中でも、ベストのプレイをし続けていました。

2人からは全力でプレイしているのが伝わってきたし、これ以上望むのは酷だと感じるほどでしたが、でも世界一という目標を考えると不満がある。

トスの精度と安定感に、満足できないのです。

私は先日に(W杯が終わった後に)、日本が銅メダルをとった2012年オリンピックの対中国戦を見ました。

録画して永久保存版としてしまってあったDVDを、「今の代表と比べてどうだろうか」と興味がわき、引っ張り出して再生したのです。

で、選手層の厚さでははるかに今の方がいいと思ったのですが、ただ2つだけ当時の代表の方が上回っていた。

それは、「セッターの竹下さんの能力」と「アタッカーの江畑さんの決定力」です。

竹下さんの「トスの精度の高さ」と「レシーブの上手さ」は、人間業ではないと思えるほどでした。
改めて「竹下ってすごいな」と。

あのクオリティと比べると、宮下さんも古藤さんも、平凡に思えてしまう。

W杯では2人は今まででベストのプレイをしたのだが、平凡に思えてしまう。

竹下よ。試合解説なんてしてないで、代表のコーチに就任し、彼女達を鍛え上げてくれ。

あのトス技術を、伝授してくれ。

実は私には、「この女が日本代表の正セッターとして大活躍するようになる」と考える、意中の選手がいます。

これについては、後で書きます。

同試合での江畑さんのスパイク決定力も、すごかったなあ。

鬼気迫る感じというか、神がかっているというか、苦しい状況(相手のブロックが万全の体勢で2枚跳んでいる状況)なのになぜか決め続けてしまう異常な活躍ぶり。

あの状態に江畑さんが入ったら、長岡も勝てないし、古賀なんて目じゃない。

話をW杯に戻すと、古藤さんは、良い配球(ゲームの組み立て)をしていました。

ベテランらしい落ち着きをみせ、チームに安心感を与えていた。

彼女について、テレビ局は「奥様バレーボーラー」と紹介していました。
これに腹が立った。

結婚していることと、バレーボールすることに何の関係があるのか。
訳の分からない紹介をしないでほしい。

きちんと彼女のプレイ・スタイルを把握して、それを視聴者に伝えなければいけない。

宮下さんは、トスだけを見れば物足りなかったが、レシーブ、サーブで大活躍していました。

宮下さんは、代表でも1、2を争うほどの素晴らしいサーバーになってきています。

でも、あの竹下でも金メダルを取れなかったのを考えると、今回は代表に入らなかったセッターも含めて、もっと成長してほしいです。

話は変わって、リベロに言及します。

今大会では、座安と佐藤澪の2人が起用されました。

私は、座安さんに関しては、何も心配していませんでした。

彼女はプレイに安定感があるし、経験も豊富だし、メンタルが強いからです。

一方、佐藤さんは初めて代表入りしたし、Vリーグにデビューしてからまだ日が浅くて経験不足のため、けっこう心配していました。

彼女の能力を評価しながらも、「活躍できなくても仕方ない」と思っていたのです。

だが、弾丸スパイクに食らいつき、感動的なプレイをしました。
すごいよ、澪ちゃん。

今大会では、リベロも含めて、全員がレシーブで大活躍していましたね。

日本の得意な部門とはいえ、あそこまで頑張られると感動する。

聞くところによると、大会前に女子代表は20日間の合宿をし、レシーブとサーブの強化に重点的に取り組んだらしい。

その成果は、大会を通して見事に出ていました。

レシーブとサーブはかなりの所まで来ているので、今度はブロックに取り組んでほしい。

あとは、前述しましたが、ブロックアウトも強化したい。

今の女子代表のコーチ陣って、男ばかりなんですよ。

ぜひ、高橋と竹下をコーチに招聘してほしい。

女同士じゃないと分からない事って、あると思うのです。
女子チームの指導者には、女性もいたほうがいい。

話をリベロに戻しますが、2人のリベロを攻撃の時(サーブ権のある時)と守備の時(相手がサーブする時)で役割分担させたのは、とても良かったと思います。

あれにより、リベロの消耗を避けられ、パフォーマンスを落とさずに闘っていけました。

あの戦術は、男子代表も採用すべきだと思う。

1人のリベロがずっと出続けるのは、体力的にも精神的にもつらい。
連戦が続く国際大会では、無謀なやり方ですよ。

1つ気になったのは、相手のサーブの目測を座安さんが誤り、「外に出る」と判断してボールに触らないのを選択した結果、何度もサービスエースを決められていた事です。

あれは、すっごくもったいない。

バレーボールの基本は、「インかアウトか分からないボールは、拾っておけ」です。

座安さんは、そこはもっと自覚しないと。

拾えるサーブを見逃して、それがサービスエースになると、チーム全体の活力が落ちてしまう。

ワールドカップにおける女子代表の試合ぶりについては、これ位かな。

鍋谷さん、石井さん、内瀬戸さんは、悪くはなかったけど、代表選手としては物足りなかったです。

鍋谷さんは、リリーフ・サーバーとして使われていましたが、サーブだけならもっと他によい選手がVリーグにいると思う。

試合の重要場面でサーブを任され、心拍数を上げずにきちんと決めていたから、ハートが強いのは分かりました。

そういえば、今大会のTV放送では「選手の心拍数を把握できるシステム」を、1つの売りにしていました。

あまり意味はなかった気がする。

石井さんは、もっとレシーブを磨いたほうがいい。

素晴らしいスパイクを持っているのに、それをあまり出せないのは、レシーブに自信がないために落ち着いてプレーできないからだと思います。

※ W杯での男子代表のプレーや、開幕したVリーグの女子のことも書きたかったのですが、かなりの長文になったので、2回に記事を分けることにします。


日記 2015年10~12月 目次に戻る