甘利明の口利き
証拠は揃い、立件は確実だ
(2016.2.21.)

安倍内閣の中枢にいた甘利明の口利き疑惑。

甘利氏は、病気を理由に国会に現れず、取材にも応じず、逃げまくっています。

この疑惑については、すでに2月初めの日記で取り上げています。

その後、次々と新たな情報が出てきた。

私は出てきた情報を見て、「もう甘利は逃げることは出来ない。近いうちに彼は立件される」と思いました。

病気を理由に逃げているが、それは短時間しか通用せず、国会に証人喚問されるし、やがて逮捕されるでしょう。

ここからは、いくつもの記事・報道から抜粋して、発覚した事を連ねます。

○ 毎日新聞2月16日から

千葉県の建設会社の総務担当だった一色武氏(62)。

彼と甘利明の公設秘書とのやり取り(音声データ)が、新たに公開された。

その音声データでは、秘書は『追加補償額として20億円をURに提示しよう』と提案している。

このやり取りは、昨年11月2日に、2人が寿司店と喫茶店で話したものという。

秘書とされる男性は、一色氏に「推定20億かかるとか、かかると聞いていますとか、そういう言葉にしてほしい」と提案している。

さらに、「今だったら、ぎりぎり絡めるんで」とも発言している。

玉木雄一郎(民主党議員)は15日の国会で、「秘書は主導的にどっぷりと関わっている」と指摘し、甘利明と秘書の証人喚問を求めた。

○ 東京新聞2月16日から

音声データは、昨年11月2日に神奈川県大和市の喫茶店で話したもの。時間は24秒。

URによると、5日前の10月28日に、別の秘書がUR職員と議員会館で面会している。

そこでは、秘書が「(補償金額を)私から聞いてもよい」と提案し、UR職員は「これ以上関与されない方がいい」と応じた。

一色氏は、本紙の取材に応じ、こう証言した。

「URとの移転補償の交渉は、当初はゼロ回答だったが、甘利氏の秘書に仲介を依頼した後、2.2億円で契約がまとまった」

一色氏が勤めていた千葉県白井市の建設会社は、千葉ニュータウン開発に伴う県道工事をめぐり、URとトラブルになっていた。

UR側は当初、補償金を出す様子がなかった。

そこで一色氏は、2013年5月に甘利秘書に相談し、指示通りにURに内容証明郵便を送った。

(同月に1600万円の支払いが決まっている)

同年6月には、秘書はUR本社に出向き、状況を確認した。

その後、交渉は順調に進んでいき、URは1.8億円を提示したが、最終的には2.2億円で決着した。

一色氏は、交渉がまとまった謝礼として、秘書に同年8月20日に500万円を渡した。

「謝礼の趣旨だと、はっきり伝えた」と、一色氏は言う。

この後も、別の補償交渉が継続した。

不法投棄された産業廃棄物の撤去に関して、隣接地を借りていたこの建設会社は、「建物が損傷した」と追加補償を求めたのだ。

一色氏から相談を受けた甘利秘書は、15年7月以降に、11回にわたってUR職員と面談してきた。

15年10月の面談では、秘書は「少しイロを付けてでも、地区外に出て行ってもらう方が良いのではないか」と提案している。

同年11月12日のURと建設会社の交渉では、秘書は偽名を使って同席した。

一色氏は秘書から、「建設会社のサトウさん(偽名)にしてくれ」と頼まれたという。

○ 小川勝の直言タックル(東京新聞2月16日)から。

スポーツ界の常識で政界を見ていると、「本当におかしな話だなあ」と思う事がよくある。

金銭授受の疑惑で辞任した甘利大臣についても、おかしな話だと思う。

彼は記者会見の中で、「自分がやったわけではなく、秘書がやった事だが、政治家としての矜持に鑑みて、大臣の職を辞する」と語った。

プロ野球の監督が成績不振で辞任する場合、主力選手の故障が低迷の一因であっても、監督が全責任を取る。
(すべてを自分の責任と認めて、部下のせいにしない)

甘利氏は、「調査をして説明する」と言ったが、あれから2週間以上たっても説明がない。

○ 日刊ゲンダイDIGITALの2月17日から

(※ここでは、2015年11月2日にURと交渉した甘利の秘書を、清島健一(39)ときちんと実名で報じている)

録音された音声データは、神奈川県大和市の回転ずし店で録音されたという。

その録音では、清島氏はこうも発言している。

「(URは)具体的に金額を言っていかないと、こちらも分かりません(対応できません)という言い方なんですよ。じゃあ(それに)乗りましょうと。」

「最悪、これ幾らとか、文章にして証拠に残るものを。」

「コンクリートの費用にかかったと(言って下さい)。地下に埋まった分はどうするんだとか。そういうものを作って下さい。」

音声データを聴くかぎり、『甘利事務所が補償金額を吊り上げていた張本人』だと分かる。

UR担当者は、音声について「清島さんの様な感じがします」と認めた。

証拠は揃っているが、この期に及んでも自民党は、甘利氏と秘書の証人喚問に猛反対している。

甘利氏は大臣辞任の会見で、「特捜部出身の弁護士に調査を依頼した」と説明した。

だが、URも国交省も、「弁護士からの接触はない」と云う。

疑惑発覚から2週間も経つのに、甘利氏から依頼された弁護士は、何を調べているのか。

その弁護士は存在しないのではないか。

○ 週刊朝日2016年2月5日増大号から

神奈川県の湘南地区にあるフィリピンパブ。

ここに週2~3回も来店する常連客の「ケンちゃん」は、気前が良いので店員から人気がある。

店員

「ケンちゃんのテーブルでは何でも頼んでよく、評判が良かった。

 よく一緒だったお客さんは、社長さんと、背の高いおじさん。

 何回も延長して、お金をバンバン使っていた。」

ケンちゃんと呼ばれているのは、疑惑の渦中にある甘利明の公設第一秘書(清島健一)である。

彼は、大和市にある甘利明・大和事務所の所長でもある。

彼は業者から、キャバクラやフィリピンパブで接待を受けていた。

疑惑のキーマンであるS社の一色武氏とは、どんな人物なのか。

彼の知人は、こう証言する。

「マンションのオーナーを名乗り、クラブでドンペリを開けて羽振りがいいかと思えば、事業に失敗して数億円の借金を抱えるなど、海千山千の人物です」

この疑惑に対して、大学教授らのグループは、東京地検特捜部に刑事告発することを検討しているという。

○ 毎日新聞2016年2月17日、2月16日の報道ステーションから

民主党は16日の国会で、新たな音声データを公表した。

これは昨年11月2日に、大和市の喫茶店で録音されたという。

その音声では、一色氏は公設秘書にこう言っている。

「これでまとまっちゃうと思うんで。URの方は。
 ○○さん(別の秘書)はレクサスでしたっけ?」

これに対し秘書は、「(嬉しそうに笑ってから)いいんです、いいんです、あいつは。失礼な事ばっかり言うから。」と答えている。

レクサスはトヨタ社の高級車で、価格は300万円台の後半~1600万円である。

16日の国会での大串博志(民主党議員)の発言から

「音声データの中で、一色氏は言っています。

 『カタログを持ってきてもらわないと。持ってきてもらって
 本人が全部オーダーしなきゃいけませんからね』

 これに対して秘書は、『一色さんがレクサスでいいかって
 聞いてるよって(伝えてある)。」

同日の国会での柿沢未途(維新の党議員)の質問

「甘利氏は(大臣辞任の)会見で説明した事について、
 『特捜出身の弁護士による第三者調査の結果だ』と言った。

 いったいその弁護士は誰なのか、どんな調査だったのか。
 いくら尋ねても明らかにされていません。

 URと国交省にお訊ねします。

 甘利氏側の弁護士から、調査のための照会を受けた事実は
 あるのか。」

石井啓一・国交大臣の答弁

「それらしき弁護士を含め、甘利議員の事務所関係者からは、国交省に照会はございません。」

上西郁夫(URの理事長)の答弁

「それらしき弁護士を含め、甘利議員の事務所関係者からは、URに照会はございません。」

○ 2016年4月27日に追記

昨日の東京新聞に、URの職員が一色氏から接待を受けていたことが出ていました。

追加で書いておきます。

(4月26日の東京新聞から抜粋)

URの職員2人が、建設会社「薩摩興業」の元総務担当の一色武から、90万円に上る接待を受けていたことが分かった。

参院決算委員会で、URの上西郁夫・理事長が明らかにした。

職員2人は、2014年10月から約1年間、神奈川県平塚市のパブや居酒屋などで、計8回の接待を受けた。


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