サッカーW杯 日本代表の3戦目
ああ情けない、「商いブルー」全開の日
(2018.7.2.)

数日前に、サッカーW杯における日本代表の3戦目がありました。

この試合の結果、日本はグループリーグの突破を決めましたが、そんな事はどうでもいいです。

情けない闘いぶりに、私は怒りと恥ずかしさで一杯になりましたよ。

本当に辛かったです、日本が世界中に恥をさらすのを目撃したのは。

この試合、日本はポーランドと対決しました。

日本は引き分け以上でグループリーグ突破が確定する状況で、ポーランドは2敗していてすでにグループリーグ敗退が決まっている状況でした。

どんな展開になるかと思ったら、日本は大幅にメンバーを入れ替えて臨み、ギクシャクした動きをして、始終ポーランドに押される形となりました。

そして後半に入り10分くらいしたら、得点を奪われました。

正直に告白すると、生で最初から最後まで観戦しましたが、前半すべてと後半途中まではあまり憶えていないのです。

なぜかと言うと、『後半の途中から日本が採った戦術が、あまりに衝撃的で、それ以外の記憶が吹っ飛んでしまった』からです。

たぶんですが、私の心に生涯、あの戦術は苦い記憶として刻まれ、トラウマとして残ると思います。

日本代表は、失点をした後しばらくは普通にプレイしていましたが、徐々にやる気を失って消極的になり、やがて攻める意欲を全く無くして、ボールを保持する事だけを目指すようになりました。

会場全体からブーイングを食らう中で、相手に背中を向けてただ自陣でボールを回し続ける日本代表。
相手にリードされているのに、失点のリスク回避だけを優先し、全く攻めにいかないという異常な態度。

相手に対するリスペクトも、前に向かって挑戦する姿勢も、世界中の人々が見ているこの大会で恥ずかしくないプレイをするという覚悟も、そこには無かったです。

一言でいって、0対1で負けている状況で、点を取りに行かないなんてあり得ないでしょ。

なぜそんな事が出来る? それでもプロか? それでもスポーツ選手か?

恥ずかしくないのか、そんな姿を世界の人々に見せてしまって。

日本代表が、なぜこれほど卑怯で惨めな戦術をしたかといえば、同時進行で行われているコロンビア対セネガルで、コロンビアが先制してリードしたからです。

日本とセネガルは、勝ち点および得失点差で並んでいたのですが、イエローカードをもらった数が日本のほうが少ないので、このままいけば日本がセネガルを上回りグループリーグ突破となります。

つまり、こういう事です。

「俺たちは負けてるけど、このままコロンビアが勝てば、
 グループリーグ突破じゃん。

 それならば、これ以上失点して得失点差でセネガルを下回る
 よりも、もう何もしないでボール回して時間を稼いで、
 試合を終わらそうよ。その方が楽じゃん。

 もしかしたらセネガルが点を決めちゃうかもしれないけど、
 たぶんコロンビアが強いからそれは無いっしょ。

 コロンビア頑張れ~、セネガル頑張るな~。

 ポーランドもこのまま行けば、勝利して勝ち点3を得られる
 んだから、俺らとウィンウィンの関係。
 だから攻めてこないっしょ。」

これほど卑しい事を、日本代表は考えていたんですよ。あの時間に。

最低だよ、クズだよ、W杯という最高の舞台でこんな発想するかって話。

私は6月15日の日記で、「いまの日本代表は、商人気質で闘気を感じない」と論じたのですが、このポーランド戦における姿勢は、正に商人気質の『商いブルー』でした。

試合を観終えた後、「ここぞという場面で、地金が出てしまったか」と、予想していた事とはいえショックを隠せませんでした。

グループリーグを突破できたことから、「結果オーライじゃない、問題ないでしょ」と思う日本人も多いみたいですが、闘い方ってものがあるんですよ。

サムライが、「結果オーライじゃない」なんて言うか?

サムライってのは、必勝の策を練り続けるものなんだよ!!

引き分け以上なら自力で突破できるのだから、諦めずに点を取りに行けよ。
それがサムライ、サムライ・ブルーだろうが!!

「このまま行けば、俺たちは負けてもグループリーグ突破
 できる。
 たぶんセネガルは、同点に追いつかない。

 だからリスクヘッジだ。突破できる確率の高い道を採ろう。」

これこそ、商いブルーの行動、商いブルーの発想です。

「このまま行けば負けてもグループリーグ突破になる?
 そんなのセネガルが同点にしたら、簡単に崩れるだろ。

 馬鹿野郎、負けたままで引き下がれるか。
 そもそも敵に背を向けるような行為をするなど、
 恥ずかしくてできるわけがない。

 攻めにいくぞ、ここからが勝負だ。」

これこそ、サムライブルーの行動、サムライブルーの価値観です。

サムライは日本代表には居なかった…。

ベンチに居た長谷部誠キャプテンが、監督に急き立てられてユニフォームに着替え、後半終盤にピッチに投入された。
あの時、このメッセージが選手たちに伝えられたんですよ。

「各員に告ぐ、今こそ『商いブルー』を全開モードで発動せよ。

 サムライに擬態してきたが、もうその皮を脱ぎ捨ててよい。

 我々の真の姿を、世界に見せつけるのだ。」

その結果として生まれた、最終ラインでボールを回し続ける、逃げまくりのサッカーと、会場を覆うほどのブーイングの嵐。

もちろん、サムライの居ないチームなので、罵声を受けても動じなかった。
損得勘定で動く商人集団ですから、名を惜しむことなどないのです。

「名こそ惜しけれ」、これが武士の根本となる価値観です。

もしあの場にサムライが居たら、「こんな恥さらしの戦術はできない。世界の人々が見ているんだぞ、間違っている」と激高し、軌道修正させたでしょう。

今の日本代表について、「サムライに偽装した商人が紛れ込んでいて、チームの中心に座っている」と見抜いていた私も、あれほど露骨に絶妙のタイミングで『商いブルー・全開モード』を使うとは思ってませんでした。

前述しましたが、心に負った傷は容易に癒えそうにありません。

私にとって、ポーランド戦の終盤に見せた日本代表の戦術は、許せないものです。

だから、今大会の日本代表の応援から、撤収することにしました。
もう応援しないし、記事にもしません。

あれは、日本代表ではない。
少なくとも、私の心は代表していません。
そしてサムライを侮辱するものです。

まあ、あの闘いぶりでは次のベルギー相手に轟沈するでしょう。

最後に1つ、どうしても看過できない事があるので、書かせていただきます。

それは、ポーランド戦の直後の川島永嗣・選手の発言です。

彼はインタビュアーが「今日は素晴らしいプレイでしたね」と持ち上げるのに対し、こう言いました。

「ここまでの2戦では(大ミスをして)チームに迷惑をかけましたが、今日は(良い守備をし)チームを救えて良かったです。」

彼の発言のおかしさに、聞いた人々は気付いたかな?

そもそもインタビュアーの問いかけの言葉自体もおかしいのだが。

この試合は、0対1での敗戦です。勝ってないんですよ。

そんな状況なのに、チームを救った?

チームを救ったというのは、自分がファインセーブを連発してチームが勝った時、最低でも引き分けに終わった時に言う台詞です。

なんで負けてるのに言うの? チームが失点して負けてるんだよ?

チームを救いたいなら、失点をゼロに抑えろよ!!

それに、少しシュートを止めたくらいで自慢しないで。

周りを見てほしい、どの国のGKも当たり前に凄いセービングしてます。
そして川島みたいな失点になる大ミスはしてません。

W杯なんだぞ、傑出したプレイをするのが当然なんです。

川島の発言は、とてもプロと思えません。

彼の発言に常にある甘えが、私は嫌なんです。

そういう姿勢でサッカーしてるから、所属するリーグ・アン(フランス・リーグ)でワースト1位のGKに選ばれるのだし、今W杯でもワースト1位のGKと評されるのです。

川島がセネガル戦で、失点に繋がったと誰でも分かるミスをした時、「ああ、これでついに彼はスタメンから外れる」と思ったんです。

ところが、次のポーランド戦の蓋を開けたら、川島は先発で出てるし、あろうことかキャプテン・マークを腕に巻いていました。

私の日本代表への愛着が、急激に減退した瞬間でした。

サッカー男子日本代表って、凄いところなんですよ。

失点になるミスをすると、次の試合でキャプテンに出世できるんです。

こんなチームを、応援できますか。

私には出来ない。


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