南ベトナムでは、アメリカが支援するゴ・ディン・ジェムが大統領になり、ベトナム共和国を建国する

(『これならわかるベトナムの歴史』から抜粋)

ジュネーブ協定のための話し合いが行われている間に、ベトナム国のバオダイは、アメリカの要請をうけてゴ・ディン・ジェムに内閣を作らせた。

ゴ・ディン・ジェムは、アメリカの支持を背景に権力を握り、1955年の国民投票でバオダイを退位させて、自らが大統領になった。

そして同年10月に、『ベトナム共和国』を立ち上げた。

ジェムを支持していたのは、カトリック教徒たちだった。

政府や軍の重要ポストは、ジェムの一族やカトリック教徒で占められた。

当時は南ベトナムのコメの生産は落ち込んでおり、アメリカの援助に頼るようになった。

あらゆる物資が輸入されて、毎年に数億ドルの赤字が続いた。

ジュネーブ協定では、「1956年に統一選挙を実施する」と定められていた。

しかし、ジェムはそれを拒否し、南北統一を主張する人々を投獄したり処刑した。

(2014.5.19.)


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