(物語イランの歴史、誰にでもわかる中東、から抜粋)
モサッデク政権が崩壊すると、アメリカからの借款は急増した。
1953年までは総計で5900万ドルだったのに、53~57年の4年間では5億ドルに上った。
1957年にアメリカは、イランにおける秘密警察となる『サヴァク(SAVAK)』の設立を援助した。
SAVAKは、反体制派を弾圧し、国王の独裁を支える重要なパーツになっていく。
さらに59年には、『アメリカとイランの防衛協定』を結び、アメリカが軍事に深く関与するようになった。
アメリカは、イランでの人権や社会改革には関心を払わず、多くのイラン人はアメリカに失望した。
モハンマド国王の専制政治は、非人道的なやり方で進められた。
彼は、1人の人間に権力を集中させないように、相互に牽制させる仕組みをつくった。
さらにSAVAKや司法機関を使って、国民を監視・弾圧した。
(2014年2月13日に作成)