(『ラテン・アメリカ史』中屋健一著から抜粋)
シモン・ボリバルは、サン・マルティンの去ったペルーに、1823年に入った。
ボリバルがペルーに来ると、ペルー議会は共和制を布き、彼を独裁的な大統領に祭り上げた。
そして24年の12月9日には、彼の部将スクレが、ペルーのアヤクチョ高原でスペイン軍に決定的な勝利をした。
この戦いが、南米の独立戦争における最後の大戦闘だった。
ボリビアでは、1808年からクレオール(アメリカ生まれのスペイン人)の独立運動が始まり、09年には独立宣言が成されていた。
そして、アヤクチョの戦いの後、ようやく完全な独立を得た。
この地は、ボリバルの名をとって、『ボリビア』という国名になり、スクレが初代の大統領となった。
(2013.10.23.作成)