(『イスラム・パワー』松村清二郎著から抜粋)
レバノンは過去二千年来、その歴史のほとんどを「大帝国の一部」として過ごしてきた。
1516年から400年間は、オスマン・トルコ帝国の支配下だった。
レバノンは、ヨーロッパ・アジア・アフリカの3大陸の接点に位置し、古来から大帝国の軍団に蹂躙される運命を背負ってきた。
レバノンは山脈が南北に走っており、山岳部が多い。
このため、弱者は山岳部に立てこもり、強者はこれを無視して相手にしないという現象が続いてきた。
(2013年4月9日に作成)