(『イスラム・パワー』松村清二郎著から抜粋)
1931年に、サウジアラビアの隣国であるバハレーンに、石油がある事が判った。
そして、「バハレーンに石油があるなら、サウジにも石油はあり得ます」とイブン・サウード国王に報告された。
英国のアングロ・ペルシャ石油は、すでにイランとイラクに豊富な石油資源を抱えており、サウジの石油には興味は無かった。
イブン・サウードも、サウジから石油が出ることには懐疑的だった。
アメリカのカリフォルニア・スタンダード社が興味を示し、5万ポンドでイブン・サウードにオファーをした。
そして33年12月に、「カリフォルニア・アラビアン・スタンダード社」がサウジに設立された。
(2013年3月28日に作成)