ドイツによるスイス銀行での脱税の摘発

(毎日新聞2013年5月28日から抜粋)

ドイツの税務当局や州政府は、スイスの銀行から「ドイツ人顧客のリスト」が収められたCD-ROMを次々に買い、脱税の摘発に成果を上げている。

「隠し資産がばれる」と不安にかられたドイツ人の預金者は、次々に自己申告に踏み切っている。

スイスの銀行には、ドイツ人の預金が推定で2000億ユーロあるとされる。

サッカーのバイエルン・ミュンヘンの会長であるウリ・ヘーネスは、スイスの銀行にある隠し資産の存在を認めた。

今年3月に、脱税容疑で逮捕された。

顧客リストは、当局が900万ユーロで購入したケースもある。

だが効果は絶大で、「逮捕されるかも」と怯えた資産家が、次々に自己申告を始めた。

ノルトライン・ウェストファーレン州だけでも、捜査や自己申告で6.7億ユーロの徴税に成功し、十分にCD代の元をとっている。

(2014.6.6.)


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