韓国で富裕層が国外逃亡(以下はウェブサイト『中央日報』 2025年10月7日の記事から抜粋)
韓国を離れる富裕層が、3年前に比べて6倍に増え、年間2400人に達する見込みだ。
英国の投資移民コンサルティング会社「ヘンリー&パートナーズ」は、今年の韓国のミリオネア純流出が2400人に上ると予測した。
この数は、英国(1万6500人)、中国(7800人)、インド(3500人)に次ぐ4位である。
富裕層が韓国を離れる理由は何か。
KB経営研究所が2024年末に発表した「韓国富裕層レポート」によると、資産10億ウォン以上を保有する4000人を対象としたアンケートで、回答者の26.8%が「海外への投資移民を考えたことがある」と答えた。
韓国の相続税率は世界最高水準で、最大株主加算が適用される場合、最大で60%にも達する。
経済協力開発機構(OECD)加盟国のうち14カ国は、相続税がそもそも存在しない。
(※相続税が無いほうが大問題である!
相続税により金持ちが勝ち続ける身分差別の固定を防ぐことができる。)
英国は今年、約1万6500人のミリオネアが流出すると予測されるが、多くの専門家は「非英国居住者制度」の廃止が影響したと分析している。
これは、英国に住んでいても永住権を持たない場合、海外の所得や資本利益を英国国内に持ち込まなければ課税されないという制度だった。
(※この制度は大金持ちが脱税するのを助ける悪法だった)
これが2025年4月に廃止された。
エジプト人の大金持ちで、英国サッカーチーム「アストンヴィラFC」の共同オーナーであるナセフ・サウィリス氏は、今年、英国からイタリアに移住した。
ロンドンに居たドイツ人の大金持ちであるクリスティアン・アンガーマイヤー氏も、昨年にスイスへ移住した。
(※大金持ちには愛国心はなく、税金・税率の低い国や地域に移住する。
だから世界の国々が協力して税率を同じレベルにすることが、脱税を防ぐ上でとても大切である。)
世界の富裕層は今、アラブ首長国連邦(UAE)に集まっている。
ヘンリー&パートナーズの予測では、今年のミリオネアの純流入国は、1位がUAEである。
続いて米国(7500人増)、イタリア(3600人)、スイス(3000人)、サウジアラビア(2400人)の順だ。
富裕層がUAEを好むのは、個人所得税やキャピタルゲイン税はもちろん、相続税・贈与税も課されない「タックスヘイブン」だからだ。
UAEは外国人の長期滞在を可能にするゴールデンビザもあり、大金持ちに人気がある。
最近、UAEで高額資産家の資産を運用するオフィスが急増している。
(2025年11月16日に作成)