アメリカによるリビア空爆の真相

(『チョムスキー、世界を語る』から抜粋)

チョムスキー

私の知り合いには、テレビ局の人もいます。

ABCの特派員をしていた人から、「リビア空爆」について情報を教えてもらいました。

(1986年4月16日に、レーガン大統領はリビアの首都
 トリポリの空爆を命じた。

 これは、リビアが関与したとされる西ベルリンでのテロへの
 報復だった。

 後になって、このテロの犯人はシリアであり、リビアは関与
 していなかった事が判明する。)

実はリビア空爆は、TVの視聴率の最も高い時間帯に合わせて計画された、史上初の空爆だったのです。

爆撃は19時きっかりに予定され、ニュースが流れたら出演者はみんな驚いたふりをする事になっていました。

記者たちは、「初めてそのニュースを聞く」という顔をする事になっていました。

すべては仕組まれており、最初の20分間は爆撃投下などのアクション・シーンで、残りの40分間は各出演者がコメントしました。

要するに、1時間まるごとプロパガンダだったのです。

これは、メディアが国家に服従を示した実例です。

質問者

フランスでは、最大のTV局のTF1は、公共土木建設業グループのブイグ社に属しています。

それに並ぶのが、カナル・プリュスという局で、こちらはヴィヴァンディ・グループに属しています。

(ヴィヴァンディ社は、上下水道事業を基盤にしたグループです)

チョムスキー

アメリカの公共放送は、マイナーな位置にありますが、実態は商業放送です。

コマーシャルこそ流れませんが、どの番組でも最初に「この放送は、~企業の提供でお送りします」とのアナウンスが入ります。

(2014.5.26.)


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