(『すばらしきアメリカ帝国』から抜粋)
チョムスキー
第二次世界大戦中のアメリカ軍による東京の空爆は、無差別爆撃でした。
東京がターゲットになったのは、人口密度が高く、大部分が木造家屋だったからです。
大火災を起こせば、簡単に大量の人命を奪うことが出来たのです。
この時点では日本に防空体制が無かったことを、忘れてはなりません。
ニュルンベルク裁判では、何が戦争犯罪になるかを決めなければなりませんでした。
そして、敵のした行為のうち連合国が行わなかったものを、戦争犯罪の定義に用いました。
連合軍の方が市街地への無差別爆撃をしていたため、この行為は戦争犯罪から外されました。
(2014.7.7.)
(『ノーム・チョムスキー』リトル・モア刊行から抜粋)
チョムスキー
アメリカの対キューバの禁輸措置は、(2002年時点で)もう40年にも及んでいます。
1989年までの口実は、「キューバはソ連と手を組んでいる」でした。
ソ連が崩壊してその口実が使えなくなると、即座に「キューバは民主主義ではないから」との口実を持ってきて、禁輸措置はますます厳しくなりました。
アメリカは、対キューバのテロを支援してきました。
(アメリカ政府は、亡命してきたキューバ人を雇ってカネや武器を渡し、キューバで破壊工作を行わせたり、アメリカ国内の親キューバ派を弾圧させたりした)
アメリカは、食糧や薬品まで禁輸にしています。
これは人道法に違反する行為で、世界中から非難されています。
(2015.7.14.)