(『タックスヘイブンの闇』から抜粋)
今日、アメリカ・ドルは、世界で最も重要な準備通貨である。
アメリカは、ドルを増刷することで、実物資源を手にできる。
「ドルの増刷で対外債務を返済できる」という事が、アメリカの国際収支の赤字について改革が行われない主因である。
これが、ベトナム戦争などの数々の戦費や、国内の減税政策に役立ってきた。
いつの日かツケを払わなければならない日が来たら、アメリカは負担の多くを他国に押し付けられる。
(米ドルや米国債を各国が持っているためである)
現在は、世界の外貨準備高の3分の2がドルで保有されている。
ドルを印刷する権利を持つ者は、成功を保証されているのである。
ユーロダラー市場は、「預金をドルで持っておこう」と思わせる良い方法だった。
ユーロダラーは、ドルの強化(アメリカの覇権)に貢献している。
(2014年3月14日に作成)