NASA(アメリカ航空宇宙局)

(以下は『ウィキペディア』からの抜粋
2011年1月15日にノートにとり勉強)

NASA(アメリカ航空宇宙局)は1958年7月29日に、先行のNACA(アメリカ航空諮問委員会)を発展的に解消する 形で設立された。

NASAは、アポロ計画による人類初の月面着陸、スカイラブ計画による長期宇宙滞在、宇宙往還機のスペースシャトルなどを実現させた。

(※月面着陸や宇宙ステーションについては、疑惑が多くある。
以下のウィキ記述も鵜呑みせず、眉に唾を付けながら読んでほしい。)

他にも、人工衛星による地球や太陽系の探査や、ハッブル望遠鏡などを使った宇宙全体の探査を行っている。

現在は国際宇宙ステーションの建設を進めている。

🔵歴史

1957年10月4日にソ連が、史上初の人工衛星であるスプートニク1号を成功させた。

この「スプートニク・ショック」により、米国議会は政府に行動を求めた。

アイゼンハワー大統領らは数カ月の討議をし、「ARPA(国防高等研究計画局)」を創設した。

さらに58年1月12日にはNACA(アメリカ航空諮問委員会)が、「宇宙技術特別委員会」を設立した。

58年1月31日に、アメリカ初の人工衛星「エクスプローラ1号」が発射された。

同年3月末、NACAは水素とフッ素を推進剤とする、三段式ロケットの開発計画を発表。

同年7月18日、「現状の宇宙開発は様々な機関で行われ、相互の連携がなく、重複している」との批判が出る。

7月29日にアイゼンハワー大統領が署名し、NASAが発足した。

(※批判が出てもこんなにすぐ政府という巨大組織が決定するものではない。
実際は前から議論や準備が内々にされていただろう。)

NASAの設立では、46年の歴史があったNACA(8千人の職員、3つの研究所)はそのまま吸収された。

そして陸軍・弾道ミサイル局と海軍研究所も吸収された。
空軍の研究も引き継がれた。

NASAに重要な貢献をしたのは、第二次大戦時にドイツでフォン・ブラウンが行ったロケット開発の技術だった。
(※つまりナチスが開発した技術である)

「マーキュリー計画」は、有人宇宙飛行を行うための計画で、1958年に開始した。
まず宇宙空間で人は生存できるか、から調査された。

1961年5月5日、宇宙船「フリーダム7」に乗るアラン・シェパードは、15分間の飛行に成功。米国初の宇宙飛行士となった。

62年2月20日、ジョン・グレンは2時間半の飛行をし、初の地球周回飛行に成功した。

「ジェミニ計画」は、月に行くための問題を解決するための計画。

65年3月23日に、ジェミニ3号にて有人飛行で地球を3周する。

続く9回の有人飛行で、長期間の宇宙滞在や、人工衛星とのランデブーやドッキングが可能なことを証明した。
無重力の人体への影響も調べた。

平行して、太陽系の探査機も次々に打ち上げ、マリナー2号では金星の探査に成功した。

「アポロ計画」は、人間の月面着陸と帰還を目的にした計画。

アポロ1号では、地上訓練中に飛行士3名が事故死してしまい、無人での実験を余儀なくされた。

8号と10号は月を周回し、多数の写真を持ち帰った。

1969年7月20日に、11号が月面着陸し、人類初で地球以外の天体に降り立った。
帰還にも成功した。

13号では、月に向かう途中で酸素タンクが爆発したが、無事に帰環した。

アポロ計画では合計6回の月面着陸が行われ、400kgの岩石サンプルを持ち帰った。

また、レーザー光線を使った地球と月の正確な距離の測定も行われた。

「スカイラブ計画」は、地球軌道上に打ち上げる宇宙ステーションの計画である。
初めての宇宙ステーションを実現した。

91トンもある機体は1973~79年まで周回を続け、3回に渡って飛行士が搭乗した。

太陽系の重力の変位や望遠鏡による太陽活動の観測などが行われた。

79年7月に太陽活動が活発になり、地球の大気圏が膨張して、空気抵抗が増大したため落下した。

「アポロ・ソユーズテスト計画」は、1975年7月に行われた、米ソが共同で行った初の計画である。

アポロ宇宙船の最後の有人飛行となった。
この後は81年4月のスペースシャトルまで有人飛行は中断した。

「スペースシャトル」は、1985年までに4機が製造され、初号機のコロンビア号は81年4月12日に打ち上げられた。

86年のチャンンジャー号の爆発事故は、危険性を再認識させた。

スペースシャトルを使った「フリーダム宇宙ステーション計画」がスタートし、これは後の国際宇宙ステーションへと発展する。

スペースシャトルは、「ハッブル宇宙望遠鏡計画」を成功させた。これはESAとの共同プロジェクトで、この成功により他国との協力計画が始まった。

1995年に、「シャトル・ミール計画」でロシアとの共同計画を再開した。

ミールとはロシアの宇宙ステーションで、ミールとスペースシャトルをドッキングさせる計画であった。

この協力関係により、2003年にNASAがコロンビア号の空中事故による喪失があった際は、ロシアがスペースシャトルの保守作業を行った。

NASAはこの事故でスペースシャトル飛行が2年中断になった。そして新型シャトルのオリオンへの移行を決めた。

スペースシャトルは06年12月までに、116回の飛行に成功した。

🔵NASAの火星探査

1996年に打ち上げた「マーズ・パスファインダー」は、97年に20年ぶりに火星着陸に成功した。

同時期に打ち上げた「マーズ・グローバル・サーベイヤー」は、上空から火星を観測した。

1999年のマーズ・クライメイト・オービターとマーズ・ポーラ・ランダーの2機の探査機は、失敗した。経費削減が原因と批判を浴びた。

2001年に打ち上げた「2001マーズ・オデッセイ」は、2011年現在も上空から観測し続けている。

2003年には「マーズ・エクスプロレーション・ローバー」を実行した。
ローバーの「スピリット」と「オポチュニティ」を04年に着陸させ、2011年現在も運用されている。

05年には「マーズ・リコネッサンス・オービター」を打ち上げ、2011年時点も上空から観測中だ。

2007年には「フェニックス」を打ち上げ、08年5月25日に火星の北極付近に着陸した。土壌掘削によって土中から氷を発見した。

2011年末には「マーズ・サイエンス・ラボラトリー」を計画している。
これは最新ローバーを着陸させる計画である。

🔵その他の探査

1997年に打ち上げた「カッシーニ」は、2004年半ばに土星の周回軌道に乗り、探査を続けている。

NEARシューメーカーは、史上初で小惑星への着陸に成功した。

冥王星探査機の「ニュー・ホライズンズ」は2006年に打ち上げられ、15年に冥王星にたどりつく予定である。

NASAは一貫して地球の観測も行っており、成果の1つがEOSで、オゾン層の破壊も観測している。

1978年にはゴダード宇宙研究所と共同で、人工衛星ニンバス7号を使って世界初の地球規模の測量を行った。

地球の環境破壊の研究を、アメリカにおいて主導している。


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