(以下は『毎日新聞 2014年12月19日』から抜粋
2026年9月19日に作成)
アメリカのオバマ政権は、1961年以来ずっと断交しているキューバと、国交正常化の協議を始めると発表した。
キューバを孤立させてカストロ政権を倒そうとする政策を「失敗だった」と認め、180度の転換をする。
両国が国交正常化すれば、54年ぶりとなる。
オバマ大統領は、かつてアメリカが「敵」に設定したイラン、ミャンマー、ベトナムとの関係改善に取り組んできた。
オバマは17日のテレビ演説で、これまでの対キューバ政策を「我々が生まれる前の出来事に基づく融通の利かないもの」と批判。
キューバと仲良くなるための新政策(輸出拡大など)を発表した。
キューバのラウル・カストロ議長は、オバマの決断を歓迎し、スパイとして捕まえていたアラン・グロス氏を解放した。
アメリカ共和党はこの方針を、「暴漢への融和であり、世界におけるアメリカの影響力を減退させる」と評している。
民主党のキューバ移民(亡命キューバ人)系の議員も反発している。
一方ロシアは、両国の接近を想定外と受け止めている。
プーチン大統領は2000年12月と2014年7月にキューバを訪問し、ソ連崩壊に伴ってキューバにあった基地を閉鎖して以来の疎遠になっていた両国関係の復活を誇示していた。
2013年12月にロシアは、ソ連時代からのキューバの対ロ債務の9割にあたる290億ドルを帳消しにした。
(以下は『東京新聞 2014年12月20日』から抜粋
2026年9月19日に作成)
歴史的な和解をしたアメリカとキューバは、国交正常化に向けて動き出した。
フィリップ・ピーターズ(キューバ・リサーチセンターの代表)
「キューバのラウル・カストロ議長は、このままではキューバ経済が破綻すると危機感を漏らすことがあった」
アメリカの禁輸措置で外貨不足に苦しんできたキューバは、ベネズエラとロシアに助けられてきた。
しかし石油価格の急落で、ベネズエラ経済は危機にある。
一方ロシアも、ウクライナに介入してから国際社会から制裁を受けており、通貨ルーブルが 急落している。
2つの後ろ盾が揺らぐ中、キューバはアメリカと和解する決断をした。
キューでは観光業が拡大を続けており、外貨の獲得源になっている。
すでにGDPの1割近くまで成長している。だがアメリカからの観光客は、2013年は17万人にとどまっている。
フィリップ・ピーターズ
「アメリカとの国交正常化は、観光産業に関わる多くのキューバ人に恩恵がある」