(北朝鮮の真実 重村智計著から抜粋)
人工衛星で撮影した東アジアの夜は、北朝鮮だけが真っ暗です。
北朝鮮の発電能力は、700万kw時と言われていますが、実際は250万kw時ほどです。
首都の平壌でさえ、毎日のように停電が起きていて、電気の使用が制限されています。
電力は軍に優先して回されるため、普通の工場が稼動できません。
北朝鮮では、石油が取れず、全量を輸入しています。
年間の輸入量は70万トンほどで、アジアでは最も少ない。
中国は毎年50万トンを売っていて、パイプラインで送っています。
中朝関係が悪化すると、装置の故障を理由に、送油が止められます。